人物ドキュメンタリーを作るときのポイント

誰もが魅力的と思える人物を見つけること

「あ、この人好きかも」というあいまい感情だけで、ドキュメンタリーの主人公にすることは出来ません。

ドキュメンタリーの主人公になるには、3つの要素が必要です。

1、人と違ったことをしている人
2、視聴者に前向きな影響を与えられる人
3、画面に写ったときに視聴者に不快な印象を与えない人です。

ドキュメンタリーを放送する目的は、一人の人生を通して視聴者に、生きる喜びや努力、明日へのエネルギーなど前向きな影響を与えること。

ですから、ドキュメンタリーを描く際には人物探しに非常に苦労します。

番組構成的にお話すると、成功ばかりしてきた人は面白くありません。挫折と成功を繰り返しながら、主人公自身が楽しいと思える人生を送っている人が魅力的なのです。

最初はディレクター自身も、直感を信じるしかありません。

「この人面白いな・・・。」と感じたら、実際にその人に会って話を聞いたり、これまでの苦労話などを聞いて、まずはその人のことを最大限知る努力をします。

そして、いったいどんなストーリーが描けるのか?
どうしてその人を主人公とした番組を制作したいと思ったのか?

という2つのポイントが明確になった時点で取材を申し込むことがほとんどです。

主人公選びで、番組の良し悪しが決まるといってもよいでしょう。

何が起きるかわからないということを楽しむ

普通番組を制作する時には、台本をある程度書き上げてから撮影に臨みます。

しかしながらドキュメンタリーは、違います。ノンフィクションですから、当然何が起こるかわかりません。

たくさんの映像を材料に、ディレクターが視聴者の心を惹きつけるようなストーリーに調理していくのです。

ディレクターにとって何が起きるかわからないというのは、不安です。けれども、その人の魅力がどんどん湧き出てくるようなシーンが撮影できたときの喜びはとても大きいものがあります。

主人公に寄り添って、その人のすべてを好きになってこそ良い番組が作れます。

「自分がこんなにも魅力的に想っている人を、もっとたくさんの人に広めてあげたい!」という想いがとても大切です。