通訳案内士の活躍の場、就職先

フリーランスで働く人が多い

通訳案内士は、現状、フリーランスとして働く人が多い職業です。

日本を訪れる外国人が増え、通訳案内士の需要が高まり始めている一方、残念ながらまだ正社員として就職できる機会はそこまで多くないようです。

現実的には、「国家資格を取得したものの、仕事がほとんどない」という状況で、せっかく身に付けたスキルを落とさないためにボランティアとして活動したり、他の仕事と掛け持ちして働くといった人も多くなっています。

フリーランスで働く場合は、まず「一般社団法人 日本観光通訳協会」に通訳案内士として登録し、仕事を斡旋してもらったうえで仕事をします。

具体的な仕事内容はさまざまですが、代表的なのは、観光ツアーに訪れた外国人のガイド役として観光地の文化や歴史を紹介したり、ツアー中のスケジュール確認などのサポートをする仕事です。

実力をつけると、ビジネスの視察や研修、国際会議、世界規模のイベントなど、よりダイナミックな仕事に挑戦することも可能になります。

旅行会社や旅行代理店に就職する人もいる

フリーランスで活躍する通訳案内士が多い一方、旅行会社や旅行代理店に社員として就職する人もゼロではありません。

近年、とくにアジア圏からの観光客が増加したことによって、観光ツアーの通訳ガイドができる通訳案内士の需要が高まっています。

このような流れの中で、会社によっては自社で通訳案内士の資格を持つ人を雇うケースが、徐々に増え始めているようです。

ただし、観光業界には「繁忙期」と「閑散期」があるため、年間を通して常に安定した量の仕事があるとは限りません。

そこで、通訳案内士のスキルを持つ人は「総合職」として採用され、閑散期には営業や企画など、通訳ガイド以外の仕事をするケースが多くなっているようです。

雇用条件や待遇面のことを考えれば、フリーランスに比べ、企業に就職して働くほうが安心だといえるでしょう。

しかし、フリーランスの場合は実力と経験次第で正社員以上に稼ぐことができたり、さまざまな案件に挑戦しやすいといった良さもあります。