通関士の資格

通関士として働くためには、「1.通関士試験合格」「2.通関業者への就職」「3.税関の確認」の3つの条件を満たす必要があります。

1.通関士試験

通関士になるためには、まずは通関士試験を突破しなければなりません。

この試験は、貿易に関する唯一の国家資格です。年齢や学歴などを一切問わず、誰もが受験をすることができます。

試験の内容

通関士試験は、通関業法・関税に関する知識・書類の作成、実務が出題されます。

かなり実務に即した内容ですので、通関業で働いている人は有利となるでしょう。先に通関業者に就職しておいて、働きながら資格取得を目指す、というのも一つの手です。

一定年数、通関事務を経験すれば、試験科目の一部免除を受けることもできます。

なお、試験はすべてマークシート式の出題となっています。合格率は10%前後、合格基準は6〜7割程度です。

通関士試験の難易度、合格率

試験のポイント

通関士試験の中でもっとも苦労するのが、書類の作成、実務です。試験問題に提示された商品に対して、何%の関税がかかるかを計算します。

ポイントは、課税標準の計算と、関税率の選択です。

課税標準は、基本的に商品価格、運賃、保険料の合計額で求めます。

課税標準に加える要素(額)と、差し引く要素(額)が法律で決められています。

貿易取引の内容によって判断しますが、どの取引にあたるかを判断するのが難しいのです。

関税率は、関税率表の見方と、引っ掛け問題に気をつけることが大事です。課税標準に、該当する関税率をかけることで関税額が計算できます。

課税標準と関税率、どちらを間違えても正しい税額が計算できないのです。

2.通関業者への就職

合格しただけでは、通関士としての仕事をすることはできません。通関業者に就職し、通関課に配属される必要があります。

なお、通関士は、弁護士などのように独立して仕事をすることができません。

3.税関の確認

通関課に配属されても、原則的にすぐには「税関の確認」は行えません。

通関業法に、「通関書類の作成や審査の実務経験があること・と記載されているからです。まずは、通関士部会が行う従業者講習を受け、最低数カ月は書類作成などの実務を行います。

そして、従業者講習の修了証と必要書類を税関に提出します。2週間ほどで、登録が無事終わると、通関士証票が交付され、通関士デビューができるのです。

関連資格

通関士の業務に関する資格として、以下のようなものがあります。

貿易実務検定

貿易の実務に関する知識を証明するための検定です。

国際航空貨物取扱士

航空貨物の運送にかかわる業務に従事します。出題はすべて英語となっています。

TOEIC

英語力を確認・証明するために利用されている試験です。リーディングとリスニングの2つの力を確認します。

就職全般にも使えるので、大学時代から勉強しておいて損はありません。