社会人や主婦がトリマーを目指すには
社会人や主婦であっても、トリマーの仕事に憧れて転職したいと考えている人はいます。
しかし、トリマーに関する何の知識や技術も持たない未経験者が、いきなり正社員としてトリマーになるのは難しいのが実情です。そこで、まずは資格を取得した後、就職を目指す方法が考えられます。
資格取得を目指す人は、トリマーの養成学校に通う人が多いです。日中に開講される学校だけでなく、夜間制コースも開講されています。
夜間制では夕方以降に授業があるため、日中は今まで通り仕事や家事をしながら勉強をすることが可能です。
通学の講座の特徴は、実際に動物と触れ合う実習時間をたくさん経験できること。また、講師の技を目の前で見ることができたり、わからないことをその場で質問・相談できたりすることもメリットの一つです。
家の近くに夜間制の学校がない場合は、通信講座で学ぶという選択肢もあります。
通信講座は、テキストやDVDを使って、自宅で学びます。決まった時間に学校に通うのが難しいという人には、通信講座のほうが勉強を続けやすいでしょう。
夜間・通信でも資格は取れる
通学と通信いずれの講座でも、動物に関する知識を一から学ぶことができます。
動物による性格の違いや毛質の特徴などのトリミングに関わることはもちろんのこと、病気の早期発見の方法や問題行動への対処法について、幅広い知識を身につけます。
夜間コースであろうと通信講座であろうと、トリマーの資格試験合格のための知識や技術がカリキュラムに組み込まれているため、きちんと学習をしていれば卒業時には無理なく資格を取得することができます。
ただし、技術に関しては通信講座の場合、基本的にぬいぐるみを使って練習することになります。
学校で、実際の動物を相手にする実技の授業とは異なるため、より実践に即したことを早く学びたいのであれば、通学を検討したほうがよいかもしれません。
資格取得は必須ではない
夜間コースや通信の講座で取得できるのは、あくまでもトリマーの初級の資格であることが多いようです。
トリマーの資格はその技能のレベルによってランク分けされており、初級資格ではそこまで仕事に役立たないという声もあります。
上級資格は一定の期間の実務経験がないと受験できないようなものもあり、数年かけてじっくり修業を積むことが必要です。
そもそも、トリマーは「資格があれば必ず就職できる」「より高い給料が望める」という仕事ではありません。
もちろん、キャリアアップの一貫として上級資格を目指す人もいますが、資格がなくても現場に入り、努力して腕を磨いている人もたくさんいます。
自分が働いていくうえで本当に資格が必要なのか、希望の就職先が求めるスキルなども踏まえて、資格取得を考えていくとよいでしょう。