トリマーの留学

海外留学という選択肢

トリマーを目指す人は、まず専門学校やスクールでトリマーとしての基本を身に付け、その後、就職するという方法をとることが多くなっています。

トリマーの専門学校やスクールは通学制・通信制を併せて日本全国にたくさんありますが、少し視野を広げて「海外留学する」といった選択肢も挙げられます。

もちろん、トリマーになるのに留学は必須ではありません。日本の学校でもトリミングは十分に学べますし、日本から出ずに第一線で活躍する人も多くいます。

しかしながら、あえて日本を飛び出してまで学ぶ人がいるのはなぜでしょうか?

ここでは、トリマーの留学の特徴やメリットについて考えてみましょう。

留学の良さとは?

わざわざ時間とお金をかけて留学するのだから、それなりのものを得たい。誰もがそう思うはずです。

留学のメリットとしては、まず「外国語(英語)が学べる」「異国文化を体験できる」などといったことが挙げられます。

しかし、肝心なのはトリマーとして何が学べるのかというところです。

実は、日本のトリミング技術は非常に高く評価されており、その丁寧な作業ぶりや完成度は、海外よりもずっと優れているといわれることもあるほどです。

ただし、海外には海外のトリミング技術があります。

トリマーの代表的な留学先は、カナダ、オーストラリア、アメリカなどです。

これらの国のトリミングスクールでは「短期間(数ヵ月~半年程度)で、一人立ちできるくらいの技術を身に付けること」に重点が置かれているため、日本以上に効率的、かつキレイに作業をこなす力が身に付くとされています。

日本で専門学校に通う場合、多くの学校では2年間通い続ける必要があることを考えると、ほんのわずかな期間でトリマーとしてデビューできるだけのスキルが身に付くことは、一つのメリットであるといえるのではないでしょうか。

また、学校や国によっては、その国のトリマーライセンスを取得することも可能です。

海外で取った資格は、日本に帰国後の就職時にはさほど重視されないケースも多いですが、それなりの技術を示すものにはなります。

海外就職しやすい職種

海外で仕事を持ち、成功することはとてもハードルの高いことのように感じるでしょう。

語学力など確かにクリアしなければならないことが多いのは事実です。そのような中でもトリマーは比較的海外で働きやすい職種であるといえます。

その理由はまずトリマー自体の需要が高いこと。アメリカやオーストラリアを始め、ペットを大切にする文化のある国では費用を惜しまず飼育します。

次に日本のトリマーの評価が高いこと。これは前述のとおりです。活躍の場を海外に持ちたい人にとってトリマーは適した進路の一つであるといえるでしょう。

ただし、多くの場合、国内で2年以上の実務経験がある人が求められていることを理解しておきましょう。

英語が話せなくても平気?

トリマーの技術を向上させることが一番の目的である留学であるとはいえ、もちろん語学力はあるに越したことはありません。

しかし、現地のスタッフが日本語が堪能である場合も少なくなく、語学力に自信がなくても留学への道は開かれているといえます。

一方で、日本国内のトリマーの求人を見てみると外国人の接客をする機会が多い会社では英語ができる人を優遇するという文言が目立ちます。

せっかく留学するのであればトリマーの技術のみならず語学力の向上も目指し、帰国後の強みにしたいものです。

留学の費用はどの位?

内容に関わらず、留学には少なからず費用がかかります。

現地での生活費に加え、渡航費や学費の負担もあるため、マネープランなく海外に渡ることは無謀以外の何物でもありません。

期間などによって費用はまちまちですが標準的な12週間の留学で50万円前後の学費がかかります。ただしこれには生活費や渡航費は含まれません。

プラスで語学学校にも通うとなると倍以上の金額がかかってくると考えていいでしょう。

ただしトリマーの留学は他のものに比べて期間が短いため、そういった意味では比較的費用を抑えやすいといえるかもしれません。

また技術留学という特性上、ワーキングホリデーを利用し、働いて得たお金を費用の足しにするという人もいるようです。

トリマーとしての幅を広げるために

日本では近年、マンションなどで小型犬を飼う人が増えており、トリマーが扱う動物もある程度決まった種類のものが多くなります。

しかし、海外では大型犬を飼う人が多いですし、その犬種もさまざま。また、オーストラリアなどのペットの飼育環境は、日本以上に進んでいるともいわれます。

このような環境の中、日本ではあまり見かけない犬とのコミュニケーション方法やトリミング技術を学ぶことで、トリマーとしての幅は確実に広がるでしょう。

留学をする人の中には、すでに日本のトリミングサロンでの経験を持ちながら、さらなるスキルアップを求めて海外の学校で学ぶケースもあるようです。

留学の決断は勇気のいることですが、将来の可能性を広げる意味で、情報を集めてみるのもよいかもしれません。

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