わたしの理想のトリマー像(体験談)

執筆者:ミモザ 40歳 女性 経験年数10年

ブームの悲劇

ここしばらく、ペットブームが続いたこともあり人間同様、ペットの間にも高齢化の波が押し寄せています。

老犬は体調が変化しやすいなどの理由で、トリミングを拒むペットショップもあります。

しかし、そのようなお店が増え続けてしまったら、どのような世の中になるでしょうか。

行き場をなくした動物や飼い主さまは、どうして良いのかわからず、悲しい結末を選択をしてしまうかも知れません。

動物が悲しい思いをするのは明らかですが、人の心にも深い傷跡として残り、ペット業界のみならず、社会全体にも影響を及ぼす可能性があるのではないかと思います。

さまざまなストレスを抱えることの多い現実の世界で、心穏やかにしてくれる大切な生きものの落ち着く場所を確保できる社会がくることを願ってやみません。

課題は目標

美容の前にトリマーは、身体ケアに重点を置いた健康維持のためのグルーミングを推進していく責任と役目があるのではないかと思っています。

そのためには、獣医師とも連携し、安心してケアを行える環境を整える必要性があるのですが、まだまだ境界線はあるように思います。

ご高齢の世帯ほど、老犬を介護される可能性が大きいというのも現実なのですが、パソコン世代でない年代の方は、情報を得る機会が少ないうえに、動物従事者に断られたら相談するところがないと言った問題を抱えています。

そういった見えないところで悲劇は起こりやすいということを視野に入れながら、声かけなど、今トリマーとしてできることを一つずつやって行きたいと思っています。

老犬は天使

たとえトリミングを行えない状態でも、体を拭いて清潔にし、飼い主様の気持ちに最後まで寄り添うこともトリマーの役目だと思っています。

動物はものではなく、人と繋がっている大切な生きものなのだということを世の中に伝えていくあり方が、トリマーとして生きる私の理想像です。

仕事体験談