トリマーのつらいこと、苦労

汚れる、臭う、ケガをする

トリマーというと、オシャレで華やかな世界を想像する人もいるかもしれません。しかし、実際は言葉の通じない動物相手の仕事。排せつ物で服を汚されることもありますし、反抗されることもあります。

「大声で吠えられた」はまだよいほうで、「指を噛まれた」「顔を引っ掻かれた」など、ケガにつながるような危険も伴います。数十キロ以上もある大型犬の相手をするのは体力的にとても大変です。

また、狭い空間の中で一日中動物と接しているため、どうしても体に臭いがついてしまいます。あまりにも臭いが強いと「仕事帰りにそのまま買い物や食事に行けない」なんていうこともあるそうです。

さらに立ち時間が長いうえに全身を使う作業となるため、「ふくらはぎがパンパンになる」「腰痛や肩こりがつらい」という悩みもつきもの。トリマーは、想像以上に体を張った仕事なのです。

作業中は集中力を切らせない

もう一つ、トリマーの大変なところは「神経を使いっぱなし」だということ。

ペットによっては、トリミングの作業中に動いたり暴れたりする子もいます。万が一ハサミを持つ手がずれて、お客さまの大切なペットにケガでもさせてしまったら一大事です。

こうした不測の事態にそなえて、ハサミを持っている間はずっと神経を研ぎ澄ませて作業をすることになります。

予約がひっきりになしに入るような忙しい日は、ほぼ一日中休みなく集中力を保っていなければなりません。

さらに、作業は時間との戦いでもあります。1頭のトリミングにかけられる時間は、普通1〜2時間ほど。この限られた時間内で、丁寧に、確実に作業を進めていかなければなりません。

とくに新人時代は何かと手際が悪く、先輩のように素早く作業が進められずに悩んでしまうこともあります。

何でもこなすのがトリマー

ペットブームの波に乗って、たくさんのペットショップやペットサロンが新設されています。とくに都心部では、狭い範囲にいくつもの店がひしめき合い、店同士の競争が激しくなっています。

競争の中で店が生き残るためには、質の高いサービスを提供することはもちろん、サービスの多様化も欠かせません。最近ではトリマー自身が車を運転してペットの送迎をすることも珍しくなくなりました。

お客さまに自分を指名してもらうためには、高い接客技術も求められます。そのため、いくら動物と接するのが上手であっても「人間と話すのは苦手」という人の場合、なかなか仕事もうまくいきません。

さらに、店によってはペット用品の販売や管理などの仕事まで任されることもあります。

「動物が好き」だけではダメで、トリミング以外にもたくさんの仕事をこなさないといけないことは、トリマーの大変なところの一つです。

仕事体験談