トレーダーの魅力

億単位の大きな商売が決まったときの爽快感

証券会社等のトレーダーが取引するのは、投資信託委託会社、生命保険会社、損害保険会社等の機関投資家です。

これらの投資家は、顧客から預かった資金をまとめて運用し、利益を上げることを最大の目的としています。

保険会社であれば顧客に支払う保険金、投資信託委託会社は投資信託の分配金等を稼ぐのはもちろんのこと、運用によって自分たちの利益を上げなければなりません。

資金は毎日動かして、リスクヘッジと同時にリターンを追求するのが彼らの仕事で、営業日に1日資金を動かさないということはまずありません。

そのため、1日の資金の規模は億単位、多い場合では数百億円のときもあります。

毎日の相場や経済の動きを見ながら、「現物取引」と相互して、「先物」や「オプション取引」などを絡めて戦略的な運用を行っています。

その取引の手助けをするのが、トレーダーの役割です。

しかし、ただ注文を取り次ぐだけでは、単なる「売り子」になってしまいます。

トレーダーたちは、付加価値を高めるため、顧客に対し、日々のマーケット情報や、売れ筋のトレンド、他の機関投資家の動きや自らの相場観を交え、朝一番に顧客と連絡を取り、今日お勧めする戦略を伝えます。

トレーダーは金融の専門家であると同時に、営業センスも求められる仕事なのです。

顧客からの信頼を得て、他の会社のトレーダーに先んじて注文をもらうことがトレーダーの使命です。

タイムリーな情報を顧客に提供し、顧客のニーズと現状をきちんと把握することが成功に不可欠です。

自らの情報提供と戦略に対し顧客が納得し、多額の商売が決まるときの爽快感は、トレーダーとしての最大の醍醐味といえます。

能力に見合う収入を得やすい

自己のポジションを持って会社のために稼ぐ「ディーラー」よりも低いかもしれませんが、多くの証券会社等において、一般的にトレーダー職は一般の営業職よりもインセンティブ給与が高く設定されています。

動かす金額が大きいこと、顧客に対する責任の重さや、日々の自己啓発の必要性から、難易度の高い仕事として認められているためです。

外資系に所属するトレーダーになると、完全な能力給のため、年収数千万円という話も珍しくありません。

しかし、シビアで過酷な世界において、長年にわたってモチベーションを保ちつつ、成績を維持するというのは至難の業といえるでしょう。

日系の企業であれば、部署を定期的に変わることもあり、トレーダーを経験後、内部管理部門への異動や、ストラテジスト、アナリスト、またはファンドマネージャーへの転身も多々あります。