「自立活動」「自立教科」とは

「自立活動」の必要性

特別支援教育の対象児には、通常の教育課程にはない「自立活動」という科目が定められています。自立活動の内容は各児童・生徒によって異なりますが、子どもの発達を誘導し、社会の中でよりよく生きていくための時間枠となっています。

たとえば、聴覚障害のある子どもの中には、店で欲しい商品が見つからないときに場所を店員に尋ねたり、駅で乗り換えの方法を駅員に聞いたりといった行為を自分でしたことがない子どもも多くいます。

この生活経験の少なさが抵抗や恐怖に変わってしまうと、将来的に社会生活を自立して行うことは難しくなっていきます。このように、自立活動は障害のある子どもにとって大切な時間です。

「自立活動」を中心に指導する教員

特別支援学校教諭であっても、中学高校は基本的に教科担任制です。この教科分けは、基礎となる他の幼小中高の免許状に則して行われます。

しかし、自立活動に関しては対応する幼小中高の免許状の科目はありません。ですから、自立活動を主に担当する教員として「特別支援学校自立活動教諭」があります。

「特別支援学校自立活動教諭免許状」を取得するためには、教員資格認定試験を通る以外の方法はありません。

教員資格認定試験は教員免許状を1つも持っていない人でも受験することは可能ですが、科目が多く、専門知識を多く要求されるため、受験生は科目免除があるなどで有利な現職の教員がほとんどです。

「自立教科」に関して

自立活動と似た教科として、高等部や専攻科には「自立教科」があります。自立教科の内容は、あん摩やパソコン、ピアノの調教などの職業訓練的要素があるものです。

自立教科を教える「特別支援学校自立教科教諭免許状」に関しては、それぞれの職業内容を十分に理解していないといけないため、「あん摩マッサージ指圧師」や「はり師」などの他の資格が受験要件となっていることがあります。

こうした資格は勤務し始めてからの取得は難しいので、たとえば東洋医学系の学校に通っている人が、就職先として特別支援学校を選ぶというケースが多いようです。

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