哲学者のやりがい、魅力

問い続けた先に見えるもの

あらゆる物事を自由に「問う」ことができるのが哲学の大きな魅力の一つです。

「人間とは何か」「命とは何か」「愛とは何か」といった一見分かりきったことのように思える問題も、実は哲学の重要なテーマ。

これらは古代から存在する「伝統的な問い」であり、誰もが納得する明確な答えはいまだに出ていません。

それでも哲学者は、「この問いに答えはない」「答えは人それぞれだ」として思考を終わらせることはありません。

一つの問題を深く考え抜くことで、たとえ最終的な答えは出なくとも、世界の見え方や物事の捉え方が変わってくるということに大きな価値を見いだしているからです。

問い続けることで、新たな世界観や人間観を見出すことができることこそが、哲学の最大の魅力だといっても過言ではありません。

哲学は時代、世代を超える

文系の学問に共通する大きな魅力の一つとして何百年も前の学者や研究について何十歳も年齢の離れた人と議論ができるということが挙げられます。

とくに哲学を専門にしている人たちは物事の本質に迫る習慣があるため、ずれのない議論が展開できるという強みがあると考えられています。

物事を生み出す原動力

誰しもが信じて疑わないことに疑問を持つことが哲学者の立脚点です。

当たり前とされていることをもう一度よく考え、再構築していくことで新たな概念が誕生しうることが哲学者としての喜びの一つであることは前述のとおりですが、それが実体を伴うものとして表れることがあるのも大きな醍醐味です。

その最たるものが芸術作品です。

他にも経営者が独自の哲学のもとに経営戦略を推し進め成功するというパターンもあります。

哲学者の思考活動は学問分野に限らず、至るところで生かすことができる可能性を秘めているのです。