テニス選手にとっての四大大会

テニス界で最高峰に位置づけられた大会

国際テニス界では、全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドンテニス、全米オープンテニスをまとめて「四大大会(グランドスラム)」と呼んでいます。

四大大会は、それぞれテニス界で最高峰に位置づけられた大会で、優勝賞金はいずれも日本円にして1億円以上です。

選手にとっては、四大大会でプレーすること、そして、この四大大会を制することが最大の憧れであり、目標となっています。

四大大会への出場権

出場できるのは、

・世界ランキングの上位104位までの選手または
・予選トーナメントを勝ち上がり、ベスト16までに入った選手
・負傷欠場から復活した実力選手や期待の若手
・ランキングは低くでも客の呼べる選手など主催者の推薦する選手

の120〜130人です。

過去に、シングルスで1年間に四大大会すべてを制した人は、わずか5人しかいません。

南半球で開催される全豪オープン

毎年1月から2月に、真夏のメルボルンで開催されるのが全豪オープンです。

四大大会で、唯一南半球で開催される大会です。欧米から遠く離れているうえに、1月の南半球は真夏で、北半球とは季節が真逆になります。

近年は、地球温暖化の影響でメルボルンの夏の暑さが厳しく、外気温が35℃を上回るか、湿球黒球温度が28℃を上回ると、試合が延期になるという「エクストリーム・ヒート・ポリシー」が設けられています。

さらに、ボールがよく跳ね、スピードも出やすいハードコートが使用されます。肉体への負担が大きく、コンディションの維持が難しい大会といわれています。

試合がフランス語で進行する全仏オープン

全仏オープンは、毎年、5月から6月にかけてパリ郊外ブローニュの森近くのローランギャロスで開催されます。

四大大会では、赤い土の「クレー・コート」で行われる唯一の大会です。芝やハードコートに比べて球速が遅く、試合が進んでコートが荒れると、イレギュラーバウンドが続出します。

そのため、パワーショットを得意とする選手より、機動力で相手を追い込む選手の方が有利といわれています。

番狂わせが多く、シード選手が早々に敗退することが多いため、「ローランギャロスには魔物が棲む」ともいわれます。

場内アナウンスから審判のコールまで、試合はすべてフランス語で進行され、ボールボーイや審判の服装も、フランスらしくオシャレなものになっています。

天然芝のコートで開催されるウィンブルドンテニス

ウィンブルドンテニスは、6月から7月にかけてロンドンのウィンブルドンで開催されます。この時期のウィンブルドンは雨が降りやすく、試合が中断されることが少なくありません。

芝のコートが使用されます。天然芝の状態によって、バウンドしたボールに微妙な変化が生じます。

試合はもちろん、練習でも白いウェアの着用が義務づけられ、独特の雰囲気があります。

白いウェアが義務づけられているのは、1884年(日本では明治17年)の女子シングス優勝者が、服装を白で揃えていたことに由来しています。

世界一の規模を誇る全米オープン

全米オープンテニスは、毎年、8月から9月にかけてニューヨーク郊外のフラッシング・メドウズで開催されます。

「アーサー・アッシュスタジアム」と呼ばれるセンターコートは、2万5000人以上の収容規模を誇り、全米オープンは、観客動員数と賞金総額で世界最大のテニストーナメントです。

コートは、全豪オープンと同じくハードコートです。全豪オープンのハードコートは、球足が遅めなのに対して、全米オープンのハードコートは球足が速いといわれています。

ファイナルの第5セットもタイブレーク(6対6になった後、2ポイントを取るまで続く)を導入しています。

そのため、最終セットで熱い戦いが見られることが、全米オープン最大の特徴となっています。