テニス選手の身長、身体能力

長身選手が増えている

男子テニスのトッププロに、長身の選手が増えています。

日本でもお馴染みのノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)は188cm、ロジャー・フェデラー選手は185cmです。

この2人も、178cmの錦織圭選手より長身ですが、アンディ・マレー選手(イギリス)は190cm、トマーシュ・ベルディハ選手(チェコ)は195cm。

さらに、ジョン・イスナー選手(アメリカ)は208cm、イボ・カルロビッチ選手(クロアチア)は、なんと211cmです。

20年以上前は、世界ランキング100位以内に190cmを超える長身選手は1人か、2人くらいでした。ここ数年は、10人前後に増えています。

長身選手はサーブの威力が桁外れ

長身選手の最大の特徴は、サーブのスピードと威力が桁外れなことです。

ジョン・イスナー選手のサーブは、時速230キロといわれます。2014年の1年間でサービスエースを989本(年間3位)も獲得し、サービスゲームの勝率も93%でした。

2015年のマイアミ・オープンで対戦した錦織選手も、イスナー選手の強烈なサーブに手を焼き、敗れています。

現役で最も背の高いイボ・カルロビッチ選手は、やはり現役ナンバー1のビッグサーバーとして知られています。

1年間で1318本のサービスエースを記録したことがあり、1年間の通算サービスエース数で歴代2位の記録となっています。

長身選手には弱点も少なくない

しかし、長身選手は、なかなか世界ランクの5位以内には入りません。

サーブが強くても、人によって足が遅いとか、ネットプレーが苦手、低いボールの処理が不得手などの弱点も目立ちます。そういう弱点をうまく突かれると、上位選手相手ではなかなか勝ちきれません。

身長より身体能力やメンタルの強さ

身長178cmの錦織圭選手は、世界のトップ選手の中に入ると小柄です。その小さな体を補っているのが、身体能力の高さです。

躍動感のある動きを生むバネやフットワーク、自在な動きを支えるボディバランス、ボールを的確にとらえる感覚、スイングスピードなどに優れています。

テニス選手としての強さでいえば、身長が高いことより、身体能力の高さやメンタルの強さの方が大事ということでしょう。

長所を伸ばし、短所を補う

錦織選手は、ジュニアの時代、決して身体能力の優れた選手ではなかったそうです。むしろ、身体能力の優れた選手と比べると、明らかに劣っていたようです。

ただ、錦織選手は、ジュニアの頃から、抜群の予測力、相手の攻撃を読む力をもっていました。だから、コートの中では動きが速く見えたといいます。

錦織選手は、読みの良さを伸ばしつつ、トレーニングの中で身体能力やメンタルを鍛えてきました。

大切なことは、自分の長所と短所を分析し、長所を伸ばしながら短所を補うトレーニングを取り入れることです。