テニス選手になるためのルート

錦織圭選手は中学2年でアメリカにテニス留学

島根県松江市出身の錦織圭選手は、5歳でテニスを始め、小学6年の時、全国小学生テニス選手権で優勝しました。

そのプレーぶりから将来性の高さが認められ、中学2年の時、「盛田テニスファンド」の支援を受けて、アメリカのフロリダ州にあるプロ養成所に留学しています。

アメリカでは、テニスを学びながらジュニア大会でも活躍。17歳になるとシニア大会に出場し、フューチャーズ大会で優勝1回、ベスト4を2回という好成績を残しました。

世界ランキングの603位に進出し、若手の有望選手として注目されました。これが2006年のことで、錦織選手はアメリカに留学したことで大きく成長しました。

伊藤選手も、奈良選手も小学生の頃から大活躍

三重県いなべ市出身の伊藤竜馬選手は、9歳でテニスを始め、全日本ジュニアテニス選手権の12歳以下、そして、全国中学ジュニアで準優勝します。

高校は、通信制で、テニスの強豪校でもある大阪の長尾谷高校に進学。ジャパン・オープンのジュニア部門やインターハイなどで活躍して、高校3年でプロに転向しました。

プロ転向後も実力を伸ばし、四大大会やアジア大会、ロンドン五輪にも出場しました。伊藤選手は、テニスの強豪校に進むことで才能が開花しました。

兵庫県川西市出身の奈良くるみ選手は、3歳でテニスを始め、大阪にある江坂テニスセンターで、元プロ選手の指導を受けました。小学5年生の頃には「天才少女」と呼ばれるようになり、数々の大会で活躍します。

中学1年から、錦織圭選手と同じ「盛田ファンド」の支援を受け、アメリカのプロ養成所に2年間留学。帰国後、大阪産業大学付属高校時代には、世界スーパージュニア選手権で優勝し、高校3年でプロに転向しました。

その翌2010年、全仏や全英で予選から勝ち上がり、本大会に出場して、全英では初勝利もあげました。

小学、中学で日本のトップになる選手が、その後も活躍している

現在、日本のトップクラス選手は、小学3年くらいまでにテニススクールで本格的にテニスを始めた人が多いです。そして、小学5、6年、あるいは中学生の頃には全国大会で優勝か、準優勝を経験しています。

さらに、日本テニス協会による育成プロジェクト対象者となり、中学生年代でジュニアの世界大会やアメリカ留学など海外での大会や生活も経験するというのが、現在、プロのテニス選手になる大きなルートになっています。

盛田テニスファンドとは

錦織選手や奈良選手は、中学生の時、アメリカのフロリダ州にあるニック・ボロテリー・テニスアカデミーに留学しました。ここは、四大大会すべてに優勝したアンドレ・アガシ選手ら有名プロを育てたプロ養成所です。

現在、アメリカにテニス留学すると、費用として年間1000万円かかるといわれますが、その費用を支援してくれたのが、「盛田テニスファンド」です。

「盛田テニスファンド」は、日本テニス協会の会長だった盛田正明さんが、2003年に私財を投じて設立した基金です。世界に通用する選手を育成することを目的とし、2013年からは公募も行われています。

審査基準はかなり厳しいですが、小学、中学の全国大会でよい成績をあげれば、錦織選手と同じプロ養成所に留学できるチャンスがあるかもしれません。