法人タクシーと個人タクシー
タクシー運転手は、タクシーに人を乗せて目的地まで運ぶ仕事です。
タクシーには、大きく分けて「法人タクシー」と「個人タクシー」の2種類があります。
前者はタクシー会社が保有するタクシーで、運転手は会社の社員として働きます。後者の場合は運転手個人が所有するタクシーであり、身分は個人事業主となります。
個人タクシーの運転手になると、経済的自由と時間的自由を得ることができますが、なるためには一定期間以上の乗務経験や無事故無違反であることなどが求められるため、まずはタクシー会社の運転手として経験を積む必要があります。
タクシー運転手の仕事の流れ
タクシー運転手の生活は、オフィスで事務などを行う一般的な会社員のそれとはだいぶ異なるものとなっています。
タクシー会社に勤務する場合、1日あたり15時間〜20時間働くことが一般的で、出勤日と休日を交互に繰り返します。1日の勤務時間は長いですが、もちろんずっと運転し続けるわけではありません。
お客さまありきの仕事ですから、タクシーに乗りたいと考えているお客さまを見つけることも仕事の一部です。
たとえば、走りながらお客さまを探す「流し営業」のほか、駅・ホテルなどのタクシー乗り場に付けてお客さまを待ったり、会社から入る無線に従ってお客さまを迎えに行くこともあります。
電車やバスの運行がない深夜から早朝にかけての時間帯は、タクシー運転手の稼ぎどきとなります。
タクシー運転手は「歩合給」となっていることが多いため、限られた時間内に、できるだけ多くのお客さまを乗せる努力が必要になります。
タクシー運転手に求められるスキル
タクシー運転手として働くのであれば、各都市の地理に詳しくなっておくことと、運転技術は必須です。
とくに安全に関しては何よりも気を付けるべきことであり、視界の悪い深夜や雨の日などは、注意深く運転する必要があります。
また、タクシー運転手はサービス業でもあります。どれだけ運転が上手でも、お客さまに対する心遣いなくして一流のタクシー運転手とはいえません。
一人のお客さまと一緒に過ごす時間はほんのわずかかもしれませんが、車内で心地よく過ごしていただくためには気遣い、接客スキルも求められます。