タクシー運転手の疲労、眠気、職業病

長時間運転による身体の疲れ

タクシー運転手は、1日の長い時間を狭い車内で過ごすことになります。同じ体勢を取り続けるため、どうしても身体の痛みや疲れを感じる機会は多くなるかもしれません。

とくに運転を続けていると、常に上下の振動がかかることから腰に負担がかかり、腰痛に悩まされている運転手は多いといわれます。ひどくなると椎間板ヘルニアにもなってしまうため、早めのケアが大切です。

そのほか、運転手ならではの職業病といえるのが「痔」です。座席に座り続けていると臀部に負担がかかること、また全身の血流が悪くなることなどが原因とされています。

1日中車内にエアコンをつけっぱなしとなる夏季は、思っている以上に身体が冷えてしまうため注意が必要です。

眠気を感じたら即休憩

運転手にとって、最も気を付けるべきことは「眠気」です。眠いまま運転を続ければ大きな事故につながってしまう可能性もあるため、眠気は絶対になくすように心がけなくてはなりません。

とはいえ、勤務中にどうしても眠くなってしまったときはどうすればよいのでしょうか。

たとえばコーヒーなどカフェインが多量に入っているドリンクを飲む、タブレット型のカフェイン剤を取る、強力なミントのガムを食べる、冷たい水で顔を洗う、歯磨きをする…など、人によって対処方法はいろいろあるようです。

そのほか、窓を開けて大きく深呼吸をしてみたり、どこかに車を停めてその場でできるストレッチをするといった方法もあります。

大切なのは、少しでも眠いと感じたらすぐに休憩をとることです。それほど眠いとは感じていなくても、疲れて集中力や判断力が鈍ってきたと感じたら要注意です。

運動不足を解消することの重要性

タクシー運転手は、どうしても運動不足になりやすい仕事です。仕事では歩くことがほとんどありませんから、オフの時間には積極的に身体を動かすことが必要です。

実は、タクシー運転手は血管の病気が多いといわれています。

脚を動かさないことから血管が詰まってしまったり、流れが悪くなったりすることがその原因であり、悪化すると脳梗塞や心筋梗塞にもつながっていきます。

安全な運転は、自分の健康状態が良くなくては実現できません。

タクシー会社でも、定期的な健康診断や日々の健康チェックには積極的に取り組んでいますが、運転手として元気に働き続けるためには、自ら健康を意識して生活することはとても大切です。