横のつながりが大切な宅建業界

他の不動産業者とからむことが多い

土地や建物の物件というのは、一般の方が不動産業者に依頼して売ったり貸したり、買ったり借りたりするのが一般的です。

とくに、売ったり貸したりする物件は、地主や建物オーナーが不動産業者に依頼してから不動産流通機構(REINS)というところに登録することが多いのですが、そうなるとやはり他の不動産業者とのやり取りが必然的に出てきます。

もちろん、もっとも望ましいのは自社で依頼を受けた売り物件を自社のお客様に売ること(両手取引)ですが、ほとんどの場合どちらか一方(片手取引)となり、場合によってはその間にもう1〜2社入る場合もあります。

つまり、一つの不動産取引の間には、最低でも2社入ることが一般的で、場合によっては3〜4社入ることもあるのです。

このように、競合でありながらも他の不動産業者とからむことが多いのが、この業界の特徴といえます。

出し抜き厳禁な業界

地域性にもよりますが、とくに土地の取引かつ地方などで比較的多いのが、その地域で昔からいるような不動産業者が、暗黙の了解でその地域を取り仕切っているというような例です。

こうした場合に、例えば新参者でその地域にずかずかと入っていき、その取り仕切っている不動産業者に話も通さずに取引をしてしまうと、その後の取引が非常にやりづらくなることが多いようです。

とくに不動産は、不動産業者がおもてに出さないで抱えている「かくれ物件」的なものもありますので、出し抜くような真似をしてしまうと「かくれ物件」などの情報はもらえなくなってしまうのです。

会合での情報交換も

不動産業者同士の会合の場として、だいたいの場合、年に数回の宅建協会主催の集まりのようなものがあります。そこでは食事やお酒を交えながら、情報交換をすることが多いのです。

そこでは、ごくごく一般的な最近の市況(経済や政策、銀行の金利など)のはなしだけでなく、よりディープな情報を得られることもあります。

たとえば、どこそこの地主の会社が倒産しそうだから土地をどんどん手放すつもりらしいぞ、とか、大手の○○地所が大規模な開発を予定しているらしいぞ、などといった知る人ぞ知るような情報を得られる場合も多いようです。

このように、横のつながりのなかで得られる情報が、その後に活きてくることが多いのです。

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