派遣のシステムエンジニア

「特定派遣」の働き方をする人も多い

システムエンジニアは、正社員としてシステム開発会社などに勤務する人がいる一方、「特定派遣」という形で働く人も比較的多い職業です。

前者の場合、勤務先の社員として雇われており、自社内の開発案件などにおもに携わります。

一方、特定派遣の場合、「客先常駐」での仕事をすることになります。

この客先常駐というのは、他の業界や仕事に就いている人には馴染みない言葉かもしれませんが、IT業界やシステムエンジニアとして働いている人にはごく一般的なものとなっています。

ここからは、特定派遣について詳しく見ていきましょう。

特定派遣とは何か

一般的に「派遣」というと、派遣会社に登録を行って、その派遣会社を通じて紹介された企業で仕事をすることをイメージする人が大半でしょう。

この派遣は「一般派遣」といい、非正規雇用となります。事前に提示された就業期間が過ぎれば業務も終了となり、また新しい派遣先の紹介を待つ必要があります。仕事をしていない期間は、給与は支払われません。

それに対し、先に挙げたIT業界における「特定派遣」は、あくまでも正社員として派遣元の企業に雇用されます。そのうえで、雇用先から提示された企業に派遣されて働くというスタイルになります。

基本的に、1つのプロジェクトが終わると派遣の仕事も終わりますが、正社員であることから、派遣されていない期間もきちんと給与が支払われます。

このように、派遣といっても、正社員かそうでないかという大きな違いが両者にはあります。

派遣で働く不安を感じる人も

実際、特定派遣として働いているシステムエンジニアはたくさんいます。

特定派遣は一般派遣とは異なり、立場はだいぶ安定しています。さらに自社の案件だけではなく、多様な職場で多岐にわたるプロジェクトを次々に経験できることは、エンジニアとして大きく成長するためのチャンスといえます。

しかし、デメリットといえる面もあります。

派遣先での仕事の期間は数ヵ月〜半年、あるいは数年に及ぶこともあり、そうなるといくら正社員として派遣元に雇用されていても、どうしても派遣元への愛着心というものは持ちにくいのが事実です。

また、派遣先ではどうしても「派遣の人」と思われてしまうため、派遣先の正社員より肩身の狭い思いをして働かなくてはならないという声も聞かれます。

さらに、システムエンジニアは次々と若手が出てくるため、年齢を重ねると、いくら特定派遣とはいえ正社員でないことに不安を覚える人もいるようです。

こうしたメリット・デメリットはありますが、どのような働き方を望むかは人それぞれ異なるものです。

システムエンジニアになるのであれば、あえて派遣の形でキャリアアップを目指していくことも、選択肢のひとつになるでしょう。

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