水泳選手の現状と将来性

水泳は人気競技の一つ

2012年ロンドン五輪で、日本の競泳選手は、金メダルこそ1つも獲得できませんでしたが、銀メダル3個、銅メダル8個を獲得しました。

オリンピックの種目でも、日本の競泳やシンクロナイズドスイミングは、毎回のようにメダルを獲得していることもあって、日本で水泳は人気競技の一つです。

古くは古橋広之進選手や前畑秀子選手、岩崎恭子選手(バルセロナ五輪100m平泳ぎ金メダル)、鈴木大地選手(ソウル五輪100m背泳ぎ金メダル)、最近では北島康介選手(アテネ、北京五輪で100m、200m平泳ぎ金メダル)が、国民的スター選手になりました。

競技年齢のピークが低い

水泳選手の特徴の一つに、競技年齢のピークが低いことがあります。

中学生や高校生が、日本選手権に出場しています。また、オリンピックや世界水泳の代表選手にも、高校生や大学生が目立っています。

大学卒業後も、トップ選手として競技生活を続ける選手が増えたのは、ここ10年くらいです。

しかし、水泳の稼ぎでは生活できませんので、大学を卒業すると、ほとんどがスポーツ関連企業や一般企業に就職します。企業の援助があって、初めて競技生活に専念できます。

そのため、オリンピック代表を狙えないレベルの選手は、遠征費や合宿費を負担できず、競技生活そのものを続けることが難しいです。

水泳選手のプロ化は難しい

2020年東京五輪の開催が決定し、各地域やスイミングクラブなどで選手の育成プロジェクトがスタートしています。

水泳選手も、東京五輪が近づくにつれて注目を集めるでしょうが、プロ化は難しいでしょう。

もともと、水泳会場は施設の規模が小さく、多くの観客を集めることができません。また、トップ選手が出場する大会を頻繁に開催するのも無理があります。

チケット収入が見込めませんし、スポンサーからの資金も集めにくいのが現状です。

将来的にもプロ選手が出るとすれば、北島選手のように、金メダルを獲得したうえで、国民的な大スターになったケースに限られるでしょう。

その一方で、競技年齢が20代後半から30代へと広がりつつあります。20代、30代のトップ選手が増えてくれば、水泳界の環境や考え方も少しずつ変わっていく可能性はあります。