小中高校生の大会
水泳の大会や記録会は、各地で、さまざまな大会が開かれています。
小中学生のトップレベルの大会としては、「全国JOCジュニアオリンピックカップ」の春季大会と夏季大会、「全国中学校水泳競技大会」があります。
高校生のトップレベルの大会としては、高校総体と兼ねた「日本高等学校選手権水泳競技大会」、そして「国体」があります。
いずれの大会も、それぞれ種目ごとに参加標準記録が設定されており、それをクリアしていなければ参加できません。
また、各地の予選があり、その予選で好成績を収めなければ、それぞれの上部大会に出場できません。
日本一を決める日本選手権
日本で最もレベルが高く、水泳の日本一を決める大会が「日本選手権水泳競技大会」です。「日本選手権」や「ジャパンスイム」と呼ばれています。
大会は、競泳、飛び込み、水球、シンクロナイズドスイミングの4部門がありますが、会場の問題から、それぞれ個別に開催されています。
競泳は、毎年4月、東京の辰巳国際水泳場で行われます。
競泳の種目ごとに標準記録が設定されており、それをクリアしていなければ参加できません。また、中高生でも、ナショナル標準記録を突破していれば、その種目に限って参加できます。
日本選手権は、その年に開催されるオリンピックや世界陸上、ワールドカップなど国際大会の選考会を兼ねます。
日本代表が出場する国際大会
競泳の国際大会としては、4年に1度の「オリンピック」、2年に1度の「世界水泳」と「パンパシフィック大会」、毎年開催される「ワールドシリーズ」があります。
競泳のトップクラスの選手にとって、最大の目標はオリンピックでメダルを獲得することです。
世界水泳もトップ選手が出場する大きな大会ですが、水泳界ではオリンピックが最高峰の大会となっています。
4年に1度の「アジア大会」、同じく4年に1度の「アジア水泳選手権」にも代表選手が派遣されます。
代表選考の基準
2012年のロンドン五輪で、競泳の日本代表は男女合わせて29名でした。
競泳の場合、オリンピックや世界水泳の代表は、日本選手権の一発勝負で決まります。選考基準は、日本選手権の決勝で2位以内に入り、かつ、五輪や世界陸上の派遣標準記録を突破することです。
代表の決定に、過去の実績や当日のケガ、体調不良などは、一切考慮されません。
日本選手権で力を発揮できない選手が、よりプレッシャーのかかるオリンピックや世界陸上で力を発揮できないと考えられているからです。
とくにオリンピックの選考会と重なった場合、選考に漏れた選手が、そのまま現役引退することがよくあります。