寿司職人の仕事内容

寿司職人とは

寿司職人とは、料理人の中でもお寿司に特化した調理の仕事を行うプロのことです。

寿司職人と名乗るのに特別な免許や資格は必要ありません。一般の人でも家庭やパーティーなどでお寿司を握るのはもちろん自由ですが、プロの職人が握ったお寿司とくらべればその差は歴然としています。

資格や免許がないからこその実力勝負の世界に生きているのが寿司職人といえるでしょう。

限られた食材を扱うからこそ奥が深い

寿司職人の扱う食材は、その品目がきわめて限られています。

生のものを中心とした魚介類のほかは、海苔、ワカメ、昆布などの海草、ご飯にワサビ、ガリと呼ばれる生姜、卵にキュウリ……と、それ以上はなかなか思いつかないほどの種類の少なさです。

とくに、生魚を好んで食する民族は世界的にも少ない上に、その食文化を芸術の域まで高めたものとして、寿司は他国の人々からも能や相撲、茶道や華道と同様に敬意を払われ、愛されています。

この日本文化の粋の一つであるお寿司をみずからの手から生み出すのが寿司職人なのです。

マグロ一つをとってみてもいろいろな種類があり、お肉で言えば肩肉、バラ肉、ロース肉に当たるようなさまざまな部位を見分け、使い分けなくてはなりません。

職人の技は、この材料の吟味の段階からすでに始まっているのです。

楽しい会話を伴ってこその完成された食事

そのような寿司職人ですが、お寿司屋さんもお料理屋さんの一つですから、お客さまを上手にもてなせる素養も大事なことです。

とくに高級なお寿司屋さんのカウンター席に座るようなお客さまは教養や社会的地位の高い方も多いので、そんなお客さまに自然にくつろいでもらえるような話術を身につけることもお店によっては求められるでしょう。

また、自分で店を持つとなれば経営の才覚も当然必要です。

このように寿司職人の仕事は場合によっては多岐にわたるのと同時に、何よりも大切な食材に対しては常に深い知識と鋭敏な感覚を要求されるものだといえるでしょう。