寿司職人の修行は厳しい? 大変なことや辞めてしまう理由を紹介

寿司職人のつらいこと・大変なこと

過酷な修行

寿司職人になるには、10年以上続く厳しい修行に耐え、経験を積むことが必要です。

その厳しさは半年後には修行で入った同期が半分に、3年後にはさらに半分に減るほどの大変さといわれています。

店によっても異なりますが、修行の年数ごとに担当する業務内容は以下のとおりです。

  • 1年目:接客や洗い場、出前、買い出し
  • 2年目:まかない飯
  • 3年目:魚のさばき方や煮物を習う
  • 4~6年目以降:カウンターに出て巻物や軍艦を担当
  • 7~9年目:握りを担当
  • 10年目:一人前
  • 15年目前後:看板として店を任せられる

早く寿司職人になりたいと思うかもしれませんが、長くつらい修行を乗り越えなければいけません。

修行1年目で苦労すること

修行が始まると、寿司職人の世界はこれまでの生活とはまったく異なる環境だということに気づくでしょう。

業態にもよりますが休みは1ヶ月に1度だけの店もあります。

同年代の友人は休日にリフレッシュしているのに、自分は毎日朝から晩まで厳しい修行に耐えなければなりません。

洗い場やホールを担当すると手荒れや腰痛に悩まされます。

自分で選んだ道であっても、挫折しそうになるでしょう。

寿司職人になる夢を叶えるために、どれだけ苦しくても耐えられる強い気持ちが大切です。

朝早くから夜遅い長時間勤務

寿司職人は朝早い仕入れから、夜遅い営業が終わるまでの長時間勤務が一般的です。

仕事中は立ちっぱなしで作業をするため、体力がないと続けられません。

見習い職人は中休みに仮眠を取らずに、先輩の包丁研ぎや開店準備を進めなければいけないため、毎日つらく感じる人もいます。

収入が低め

寿司職人は厳しい修行と体力が必要なハードな仕事ですが、給料面や待遇は決して恵まれているとはいえません。

見習いだと月収10万円を切ることもあります。

一人前の寿司職人の収入でも、一般的なサラリーマンよりも低めです。

収入面や待遇などに感じる苦労より、好きな仕事をしている満足感がまさる人は、長く寿司職人として活躍しています。

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寿司職人の悩み

手荒れや腱鞘炎(けんしょうえん)

寿司職人の悩みは、手荒れや足腰の痛み、腱鞘炎です。

ずっと皿洗いをしていたりり、1日中立ちっぱなしで作業するため、手や足腰に負担がかかってしまいます。

とくに腱鞘炎は、寿司職人の職業病として知られています。

自分のお客さまをつくる

また寿司職人は、一人前になればそれで終わりというわけではありません。

寿司職人として成功するためには、いかに自分に固定客がつくかが大切で、多くの寿司職人が悩みに直面します。

お客さまの名前はもちろん、会社名や好みを覚えておき、特別なおもてなしを感じてもらえる接客が大切です。

とくにカウンター1年目は寿司を握ることで精一杯で、お客さまとのコミュニケーションが難しいので、一生懸命握ってお客さまにアピールするとよいでしょう。

寿司職人を辞める理由で多いものは?

寿司職人をやめる理由で多いものは、早朝から深夜までの長時間労働があげられます。

家には寝に帰るだけで、休日もほとんどありません。

プライベートが楽しめない毎日につらさを感じてしまう人もいます。

親方に怒られたり、厳しすぎる上下関係に心が折れたりすることもあります。

また、下積み期間が長く、裏方の仕事ばかりでなかなか料理をさせてもらえないのも、修行の辛さの一つでしょう。

苦しい修行を乗り越える覚悟がない人は、一人前になる前にやめざるをえません。

将来の働き方がはっきりしないと不安な人は、就職前に修行期間の目安や、修行年数ごとに担当できる業務内容を聞いておくとよいでしょう。