寿司職人の修行

修行は厳しい

昔は寿司職人といえば「飯炊3年握り8年」などといわれ、一人前の寿司職人になるためには10年以上の修行期間が必要とされてきました。昔ながらの厳しい徒弟制度が長い間続いていたのです。

店先の掃き掃除から始まって皿洗いはもちろんのこと、親方や兄弟子の個人的な使い走りにも嫌とは言えないのが当たり前でした。

そういった毎日の中、ほかでは得られない人間味のある親身な指導を受けられたという先輩方もいるでしょう。

しかしこの方法は当たり外れも大きく、悪い店に当たれば貴重な若い日々を空費し、悲惨な結果となってしまうかもしれません。

また、現代の恵まれた環境で育った若者にとって果たしてそこまでの忍耐力が期待できるのかということについても疑問があります。

学校や講座での修行

それに反して、最近台頭してきている寿司職人養成講座やスクールなどでの修行は楽かもしれません。何といってもそこでは生徒は生徒であると同時にお客さまでもあるのですから。

しかし、考えてみましょう。同じ人物が同程度の技術を身につけるためには、どんなところで修行しようと、費やすべき努力の総量は同じのはずです。

楽をして近道する方法があれば誰も苦労はしません。

どこでどんなふうに修行をするのかということについては、修行のための予定期間、経済状況、自分の性格や適性などといったことについてじっくりと考えた上で慎重に決めたいものです。

修業時代の苦しさは未来の自分の宝

どんな仕事でも一人前になるまでに苦労はつきものです。「若いときの苦労は買ってでもせよ」との言葉があるように、修業時代に培った技術と忍耐力は一生の宝となるでしょう。

一人前になれば日々の仕事に終われ、集中して勉強するのはなかなか難しいものです。

学ぶことに集中して費やせる修業時代をぜひ実り豊かなものとしていきましょう。