寿司職人の勤務時間・休日

契約どおりにはなかなかいかない勤務時間

寿司職人の仕事がオフィスなどでの仕事と決定的に違う点は、お客さまという人間と、食材という生ものを相手にしているところです。

このため勤務時間は臨機応変に伸び縮みするのが常です。

雇用契約書に交わされた勤務時間や休日が保障されにくい職種のひとつでもあります。

「明日はめったに来ないお客さまがいらっしゃるから、休みだけど出勤しろ。いろいろと教えてもらえ」と親方に言われたら断れないのが職人の立場です。

自分の仕事を時給に換算するような考え方では、寿司職人に限らず職人仕事は務まらないと肝に銘じておく必要があります。

勤務時間はかなり長め

寿司職人の朝はとても早く、午前3時半から魚介類の競りへ出かけることもあります。

そのあと仮眠することもありますが、ランチ営業がある場合は、お昼の仕込みをしなければなりません。

休憩を挟んだら、すぐに夜の仕込みです。閉店まで働き、店の片付けをしたらようやく帰宅することができます。

朝早くから夜遅くまで働かなければいけないのが寿司職人の世界です。

休日もまた勉強の日

お店自体に定休日を設けている場合はもちろん自分も休日ですし、年中無休で営業しているお店でも交代で最低週に1日は公休が保障されているはずです。

ですが、自分の技術が上がるにつれて代わりを務められる人も少なくなるため、長期のお休みはなかなか取りにくいという状況にあります。

また、他の飲食業と同様に一般の人のお休みのときほど書き入れ時となるので、家族と一緒に過ごせる時間も限られてきます。仕事への家族の理解が求められるところです。

また、寿司職人の中には休日にも他のお店を食べ歩きし、ヒントや参考になる点を探すなど、休日を熱心に自己研鑽の日としている人も多く見受けられます。

中休みの時間を上手に使う

このように勤務時間は長く変則的で、しかも休日も多いとはいえない寿司職人の仕事ですが、昼と夜の営業時間の間の中休みを上手に使うことで、生活の満足度は高まります。

人が仕事をしている平日の昼間に自由時間があるということは、考えようによっては特権ともいえます。

若いうちは仮眠なしでも平気な体力もありますので、その時間に経営の勉強をするとか趣味に打ち込むなどといった充実した使い方をし、自分なりの生活のリズムをつかめればそれほど悪いものではないかもしれません。