スタイリストに求められること

目的に合ったスタイリングをすること

ひとくちに「スタイリスト」といっても、テレビドラマ、映画、雑誌、CM、ファッションショーなど、その活躍の場はさまざまです。

また、たとえば同じ「雑誌」でも、若者向けファッション雑誌の撮影と、ハイクラスの大人向けカルチャー誌の撮影では、登場するモデルの世代や特徴も違えば、求められるファッションの雰囲気もまったく異なります。

さらに、テレビドラマや映画などリアリティを重視する作品と、夢の世界を表現するショーでも、スタイリストに求められる役割は大きく変わってきます。

第一線で活躍するスタイリストは、専門分野を持って活躍してしている人が多いですが、仕事ごとにその目的やテーマをきちんと理解し、それに沿ったファッションを提案しなければなりません。

また、事前に「こういったスタイルで」と決めていても、撮影現場で急に方向性が変わることもあります。そういった場合でも、状況に応じて素早く、柔軟に対応することが求められます。

自分の考えを伝える力

自分のセンスや知識で仕事をやっていくスタイリストですが、いくら秘めた才能やスキルを持っていても、周りと上手にコミュニケーションがとれなければ、その力を発揮することは難しいです。

スタイリストはモデルやタレントのほか、彼ら・彼女らのマネージャー、広告代理店の担当者、カメラマン、編集者、メイクアップアーティストなど、非常に多くの人と一緒に働きます。

そういったさまざまなプロたちと上手に連携をとっていくことが、仕事を成功させる大きなポイントとなります。

相手の思いや意見を汲み取りながら、自分の考えをしっかりと言葉で表現する力が求められます。

周囲の人々を気遣える心

スタイリストは日々アンテナを張り、最先端のファッションを追いつつ、高いプロ意識を持って自らの感覚を研ぎ澄ませていかなければなりません。

一方、目の前にいる人や周囲の人たちに対する気遣いや思いやりなど、人間としての温かな心も持ち合わせている必要があります。

たとえば撮影現場では周囲の状況を敏感に察知し、他のスタッフが何か考え事をしているようであれば「何か問題がありますか?」と自分から声をかけたり、モデルが不安げにしていたら話しかけてリラックスさせてあげるといったことが大切です。

最低限のスキルは絶対に必要ですが、人と人が深く関わるこの仕事は、最終的には「人間性」がモノをいう面もあります。

気が利いて、人よりも一歩先に動けるような人は、どこにいっても信頼されますし、独立してからもうまくやっていけるでしょう。

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