アシスタントに求められるレベルが高まっている
日本で「スタイリスト」という職業がまだ確立されていなかった時代は、素人がいきなりプロのスタイリストにアシスタントに付く、といったことは決して珍しくありませんでした。
そのため、独学レベルの知識だけですぐに現場に出て、プロになれる人もそれなりに多かったようです。
ところがいま、スタイリストの認知度は上がり、スタイリストを目指す人も増え続けています。そして、服飾専門学校やスクールの数が増えると同時に、アシスタントに求められるレベルも上がっています。
「ちょっとファッションに詳しい」といったくらいでは、なかなかアシスタントとしても受け入れられなくなっているのが実情です。
もちろん、よほど運の良い人や、強い熱意や秘めた才能・センスが認められればこの限りではありません。独学で最低限の知識を得た後に、すぐ一流のスタイリストのアシスタントに付けるかもしれません。
しかし現代の日本において、スタイリストになる道のスタンダードが「服飾の専門学校を卒業後、アシスタントとして経験を積む」となっていることは、頭に入れておいたほうがよいでしょう。
「使える」アシスタントが求められる
第一線で活躍するスタイリストは、非常に忙しい日々を送っています。そんな人の下で学ぶわけですから、アシスタントが足手まといになるようなことは基本的にあってはなりません。
もちろん、最初からプロ並みの知識や技術が求められるわけではありませんが、「アシスタントに手とり足とり教えている暇はない」という風に考えるスタイリストは多く、学校やスクールで専門的なことを勉強した人のほうが、アシスタントとして採用されやすいようです。
そのため、この世界では完全に独学で、アシスタントにもならず一気にスタイリストとしてデビューというのは非常にレアケースだといえるでしょう。
熱意をアピールし、積極的に行動することが大切
いますぐに学校には通えないけれど、どうしてもスタイリストになりたいということであれば、自分でスタイリストにアプローチをして話を聞きに行ったり、存在を知ってもらうだけでもよいでしょう。
熱意が伝われば、独学レベルであってもアシスタントにしてくれるかもしれません。
また、自分の感性を生かした服作りをしてみたり、同じ夢を持った仲間と集まってファッションショーや撮影会を開くなど、スタイリストに近づくための活動はさまざま考えられるはずです。
それくらい積極的に行動できる人であれば、チャンスを掴んでいけるでしょう。