有名なスポーツトレーナー

イチロー選手担当の森本義貴さん

スポーツトレーナーには、超一流選手や人気選手を担当して成果をあげ、有名になった人もいます。たとえば、イチロー選手を担当していた森本義貴さんも、その一人です。

イチロー選手のオリックス時代からマリナーズ時代まで通算13年間も、野球ファンを魅了し続けたプレーをサポートしました。

森本さんは、1973年、京都生まれで、中学、高校時代は陸上競技の選手でした。

といっても、選手時代はケガが多く、満足な成績を残せなかったそうですが、ケガや故障で鍼やマッサージ、整体を経験したことで、将来、スポーツ選手をサポートする仕事に就きたいと考えるようになったといいます。

高校を卒業後、関西鍼灸大学(現在の関西医療大学)に進んで、鍼やマッサージを身につけました。

オリックスでトレーナーとして経験を積む

1997年、幸運にも、イチロー選手が所属していたオリックス・ブルーウェーブに入社します。一軍と二軍でリハビリを担当して経験を積み、デッドボールでケガをしたイチロー選手のケアもしました。

2000年、イチロー選手がシアトル・マリナーズの春季キャンプに招待された時、森本さんも一緒に参加。わずか1ヵ月の滞在でしたが、スポーツトレーナーの地位の高いアメリカで働きたいと思うようになりました。

イチロー選手を追ってアメリカへ渡り、改めて勉強した

2001年に、イチロー選手がマリナーズへ正式入団すると、翌2002年に森本さんもアメリカへ渡ります。マリナーズ傘下のマイナーチームで、無給のインターンシップしながら大学で語学の勉強をしました。

2003年、元オリックスで、エンゼルスで活躍していた長谷川滋利投手の個人トレーナーをしました。

2004年、マリナーズから「空きができた」と正式に誘われ、アシスタント・トレーナーとして契約しました。

2009年のWBCでは、日本代表のトレーナーも務めました。

現在はトレーナーの地位向上と若いトレーナーの育成に取り組む

森本さんは、現在、自分で会社を設立して、スポーツトレーナーの地位向上と若いトレーナーの育成を行っています。

森本さんの講演を聴くと、若い人は、トレーナーは有名選手と仕事ができて特別な存在と思っている人が多いようだが、それは誤解だと話しています。

有名選手のそばで仕事はしていますが、あくまでチームの選手全員のケアをしなければなりませんし、想像以上に長時間労働で、献身的な気持ちがないと務まらないと強調していました。