僧侶(住職・坊さん)の役割

仏の教えを後世に伝える

日本はあらゆる面で仏教の影響を強く受けています。そのため、日本で暮らす人々の生活は仏教と切っても切れない関係性があります。

除夜の鐘を聞いて一年が終わったことを実感し、道端のお地蔵さんにはなんとなく守られているような気分になる。

これは信仰の有無に関わるものではなく、仏教が私達の生活に古くからなじんでいる証拠でしょう。これは古来の僧侶達が仏の教えを広めたことによるものです。

そして現代に生きる僧侶達もまた後世に仏の教えを伝えていく役割を担っているのです。

困ったときの駆け込み寺

かつて、僧侶や寺院は人々の生活のもっと身近に存在するものでした。かつて大人たちは困り事があれば寺院の門をくぐって僧侶に助言を求め、子どもたちは境内で僧侶に宿題を見てもらったものです。

信仰のない人にとっても僧侶は師であったといえますが、現代では残念ながらその関係性が希薄になってきているのが実際のところです。

しかし、その一方で仏教関連の書籍を手に取る人は増加しています。テレビなどのメディアにご意見番として出演し、説法を行う僧侶の声に耳を傾ける人は少なくありません。

人々は心のどこかで僧侶からはありがたい話が聞けるはずだと期待していると考えていいでしょう。

時代によって形は変化していますが寺院や僧侶は迷える人々の駆け込み先としての役割を今も果たしているのです。

故人を弔い遺族を慰める

仏教に関心がなくても葬儀や法事では僧侶の力を借りることになる人が多いでしょう。

大切な人とのお別れは遺族にとってこの上なく悲しいことです。そのような中、僧侶は読経を行うことで故人が無事に成仏することを願い、残された家族を慰めます。

これは僧侶にとっての何にも代えがたい役割であるといえるでしょう。結果、人々に感謝され、尊敬される存在であることはいつの時代も変わらないのです。