僧侶(住職・坊さん)の仕事内容

在りし日を偲び故人を弔う

僧侶の本分はご先祖様を供養し、安らかに成仏させることです。そのために葬儀をはじめ、各種法事で読経を行うなどして故人を弔います。

お寺によって、曹洞宗、浄土真宗、日蓮宗などさまざまな宗派があり、お経の内容や仏教に関する考え方も異なってきます。

法事が入っている日は葬儀社、または法事のある家庭を訪ね、お経をあげ説教をします。お寺で法事がある場合も多くあります。

多くの人々が休暇をとるお盆やお彼岸の時期は1日に何軒も法事をまわるので休む暇がありません。

また、生前から人々が没後無事に成仏できるように法話や講演を行ったり、場合によっては相談を受けたりしています。

経営者としての顔

葬儀や法事の他に、寺院で所有している墓地の維持、管理、紹介なども行っている僧侶もいます。意外にもこのような事務的な業務を行う側面もあるのです。

最近では金銭的な問題などで葬儀を行うことや墓地を持つことが困難な人が増加しています。こうした人たちが無縁仏になることがないように低コストの葬式や墓地を提案することで、利用者を獲得しています。

経営を維持するために時代に即した創意工夫が必要とされます。また、寺院の他にも駐車場やアパート、マンションなどの不動産経営を行う僧侶も多いです。

園長先生はお坊さん!

また、寺院の中には幼稚園などの教育機関を運営しているところもあります。その場合、職員として、僧侶が職務を行います。

少子化が社会問題となっている現在、定員の確保に苦労し、さまざまな経営努力が求められているのは、一般的な幼稚園と変わりません。

地域社会にも貢献

高齢化が進んで久しくなりました。さまざまな対策が功を奏したのか、元気で活気のある高齢者が増えています。

そんな中、最近では「終活」という言葉が注目を集めています。余生を悔いなく過ごし、穏やかに最期を迎えられるように元気なうちから活動しておこうという考え方です。

この一つとして信仰の有無に関わらず、仏の教えを学ぶため、説法を受けたいと希望する人が増加しています。

それに伴い、本堂を地域の人のために開放したり、公民館等に出向いたりして一般の人に積極的に説法を行うようになりました。

お寺は地域の憩いの場としても注目を集めており、僧侶の中には地域の集会などに積極的に参加する人も増えています。

中には書籍を出版したり、テレビに出演したりして活動の幅を広げている僧侶もいます。

自身の修行も欠かさない

葬儀や各種法事がないときは自身の修行や境内に眠る故人のために読経や写経を行います。

まだ日の昇らないうちの起床や境内を常に清廉な場に保つための清掃、質素な食生活など日常生活の一つひとつが自身の鍛練につながる修行の一環となっています。

たとえば清掃は掃除機などを極力使わず雑巾がけやほうきとちりとりを使って行います。当たり前の日常生活が己への厳しさを養う修行であるといえます。

日本の僧侶は戒律が緩い?

仏教を信仰している国は日本だけではありません。中国やタイ、インドなどでも仏教が進行されています。そういった国から見ると、日本の僧侶は戒律が緩いように見えるようです。

他の国では、結婚をすることもできないケースが多くなりますが、日本では配偶者のいる僧侶も多くいますし、肉や魚など、精進料理以外の食事をとる人も少なくありません。

また、日本以外ではほとんどの僧侶が剃髪しており、日本のように髪を伸ばしている僧侶はあまりいません。