僧侶(住職・坊さん)の1日

一日の流れ

仏門に入ったばかりの新人僧侶と寺院の経営者である住職とでは生活の流れも変わってきます。ここでは見習い期間を終えた中堅住職の一日をタイムラインにそって見てみましょう。

6:00

起床。身支度をし、寺院の門を開け、境内を清掃する。

6:45

朝の読経を行う。

7:30

朝食。食事内容は玄米、漬物、味噌汁、野菜の煮つけといったいわゆる精進料理。

8:00

檀家の告別式に出かける。

9:00

告別式にて読経。出棺、火葬まで立ち会い、その都度、故人の成仏のために読経を行う。

12:00

告別式を終え、檀家と食事をとる。檀家から同席を依頼された場合、その後のスケジュールに影響がない場合はなるべくご一緒するようにする。

13:00

退席。一度寺院に戻り、別の通夜に列席するための準備をする。

14:00

通夜に出発するまでの時間を使って、地域から依頼された講演会での講義内容を整理。

15:30

通夜に出発。

17:00

斎場に到着。ご遺族に挨拶し、故人を労う。

17:30

通夜開始。全ての参列者がお焼香を終えるまで読経を続ける。

19:00

最後の参列者が帰宅。通夜終了。遺族に挨拶をし、退席。

20:30

寺院に到着。なお夕食はとらない。

21:00

この日最後の読経。

21:45

身支度を済ませ、就寝準備。

僧侶の朝は早い

僧侶の一日は早朝の起床から始まります。日常生活自体が修行であると考えられるため、起床した瞬間から勤務が始まるといえるでしょう。

自身の身支度は迅速に済ませ、生活の拠点でもあり、オフィスでもある境内の清掃を丁寧に行います。自分の過ごす空間を清浄に保つことは僧侶の基本であり、仏に敬意を表すことにもつながります。

また、境内の清掃はほうきや雑巾で心を込めて行います。

繁忙期は葬儀や法事をはしご

僧侶の一日は日によって流れが異なります。お盆やお彼岸といった時期は僧侶にとって繁忙期であり1日に何軒もの檀家の法事をまわり読経します。

また葬儀は予期せず入る業務であるため、繁忙期の僧侶は息つく間もなく1日中読経をし、故人を弔っていると考えてよさそうです。

またその間に悲しみに暮れる遺族の方の対応などの細やかな心配りが必要とされます。

空いた時間は勉強

繁忙期ではなかなか空き時間がないのが実際のところですが、僧侶は仏教史などを常に学び続けます。

基本的な知識はすべての僧侶が持っていると考えられますが、見習いの僧侶の場合はより深く仏教を理解するために1日の多くを学問にあてています。

またベテランの僧侶や住職であっても、仏のありがたい教えを刻々と変化する時代にどのように当てはめていくかは常に研究する必要があります。

また地域などから講演等の依頼も多く、一般の人にわかりやすく仏教の話をするため、すべての僧侶が試行錯誤しています。

中には大学等の教育機関で教鞭をとったり、書籍の執筆に携わったりしている僧侶もおり、自身の研鑽には手を抜きません。

古くは民衆に「先生」と呼ばれる職業であった僧侶は生涯を通じて学問に励む必要があるといえるでしょう。