総務の種類

組織の規模による違い

総務は、文書管理、オフィス管理、福利厚生施策、行事・イベント運営など、組織運営に不可欠な多岐にわたる業務を担う職種です。

しかし、総務といってもすべての組織で、すべての人が同様の業務を担当するわけではありません。

その業務範囲や業務内容は、組織の規模によって異なることも多くあります。

たとえば、大手企業では総務部が独立して置かれており、総務として働く人も複数いることが一般的です。

この場合は総務の仕事も分業されることが多く、個々が担当業務を突き詰めていくことになります。

一方、規模の小さな組織では、一人の総務担当者が組織全体に関わる仕事を担当することも珍しくありません。

さらに、人事・労務、広報、システム管理、リスクマネジメントといった、大規模組織ではそれぞれ独立した部門として置かれている業務も、総務担当者の仕事に含まれていることもあります。

すべての組織に当てはまるわけではありませんが、全体的に見ると、規模の小さな組織ほど総務の業務範囲は幅広くなる傾向にあります。

組織の種類による違い

民間企業で働く総務は、管理部門の一員として企業を裏で支えています。

どの企業においても不可欠かつ重要な役割を担っていますが、あくまでも他の部門の社員や組織全体をサポートする役割に徹するため、営業や企画・マーケティングなどの職種に比べると、普段はそこまで目立つ存在になりにくいのは事実です。

一方、国家公務員として中央官庁で働く総務は、企業で働く総務とはだいぶ立場や役割が異なります。

中央官庁には「総務課」という部門があり、これは「人事課」「会計課」と並んで「官房三課」と呼ばれ、官房内や省内における花形部署となっています。

総務課では、省内全体の調整や国会との連絡、法案の審査などを担当しますが、省内全体のマネジメント業務を担うことになるため、総務課こそがまさに省庁での中核だといえます。

実際、官房三課に配属された国家公務員はいわゆるエリートであり、将来の事務次官候補と考えられます。

そのほか、都道府県の役所などで働く場合にも、総務をはじめとする官房系統の部門の職員は幹部候補とみなされることが多いようです。

このように、総務といっても組織の種類によっては期待される役割が異なり、またその後のキャリアパスにも大きな影響を及ぼします。