損害保険会社の現状と将来性

損保業界は3メガ時代へ

かつての日本には大手の損害保険会社が数多くあり、顧客獲得に向けて激しい競争を繰り広げていました。

しかし、バブル崩壊や少子高齢化、インターネットの通販型保険の登場などの影響もあり、2000年以降は損保会社の合併や吸収が相次ぎ、業界内に大きな変革が訪れました。

2016年現在では、損保業界は「3メガ時代」とも呼ばれており、「東京海上ホールディングス」「MS&ADホールディングス」「SOMPOホールディングス(旧:損保ジャパン日本興亜ホールディングス)」の3大グループが保険業界の売り上げの9割以上を占めています。

こうしたなか、他の中小企業が生き残りをかけて独自の商品の開発やサービスの充実に取り組んでいるという現状があります。

少子高齢化の波のなかで

損保業界が今後さらに直面するとされている課題は、少子高齢化です。

保険の新加入者となる若い世代の人口が減り、新たに保険に加入することは少ない高齢者の人口が増えるわけですから、顧客の奪い合いは激化すると考えてもよいでしょう。

また、最近の若者は自動車離れが進み「マイカーを持たない」という人が増えています。

必要なときだけレンタカーを借りたりカーシェアリングのシステムを利用したりすることも多いようです。

マイカーを持たない人が増えると、当然新車販売の激減や自動車保険の減収にもつながります。

これまでのような自動車保険中心の保険商品や販売方法だけでは、これからの時代を生き抜いていくのは難しいといわれています。

今後はより魅力的な商品開発に力を入れ、インターネットを活用した手続きの簡略化やサービスの拡充など、保険加入者の立場に立ったきめ細やかなサポートが求められます。

海外の市場に新たな可能性

国内の市場が成熟していくなか、新たな市場を開拓しようということで、近年では新興国市場などの海外の保険市場の開拓に力を入れている損害保険会社もあります。

日本ではすっかり一般的になっている「損害保険」ですが、国によってはまだまだその考え方さえ定着しておらず、事故や災害のリスクに備えることができないまま生活している人たちもたくさんいるのです。

海外保険事業には大きな可能性が秘められています。

こうしたグローバルな仕事に携わりたい人や新たな市場を開拓するという大事業にチャレンジしてみたい人は、損保業界に飛び込んでみるのもよいのではないでしょうか。