損害保険会社に特有の職種

「損害調査部門」とは

損害保険会社には営業や事務などさまざまな職種がありますが、なかでもこの業界特有の仕事といえるのは「損害調査部門」でしょう。

この部門はその名の通り、事故や災害などが起きたときに保険加入者の被害の程度を調べたり査定をしたりするのが任務になります。

船舶事故であったり自動車事故であったり火災や地震であったり…と担当する事故や災害の種別は異なりますが、現場に入って丹念に調査をし、ルールに従って保険金の金額を算出したりする点はどこの会社でも同じです。

東日本大震災や熊本地震のような大災害のときには、被害を受ける加入者も相当な数にのぼりますし、保険に関する相談や請求が朝から晩までひっきりなしに続きます。

損害調査部門で働く人たちは現地に入って寝泊まりしながら、連日仕事をこなすことになります。

被災地では断水や停電や余震が続いていることもあり、期待通りの査定額にならなかった保険加入者から罵声を浴びたり泣きつかれたりすることも少なくはありません。

社員も過酷な環境の中で働き続けることとなりますが、ここで誠心誠意の対応をすることが、被災者の生活再建への大きな一歩となるのです。

損害保険会社の存在意義が問われるような局面だけに、損害調査部門の社員も一丸となって乗り越えます。

専門職「アジャスター」とは

損害調査を行う社員のなかでも、特に専門的な知識が必要とされる職種があります。

自動車の物損事故の際に事故原因や状況、損害額を調査する「アジャスター」と呼ばれる人たちです。

この職種には自動車の車両に関する幅広い知識が必要なのはもちろんのこと、事故を多角的に分析する推察力や賠償交渉をするための交渉術など、さまざまなスキルが求められます。

企業によってはアジャスターを外部から雇い入れていることもありますが、社員として採用しているところもあります。

非常に専門性の高い仕事をすることになるため、一生かけて追求していくやりがいを得ることもできるともいえるでしょう。