測量士の独立、開業

測量士が独立するとすれば

測量に関連した業務は大きく分けて、「土木測量」「地図測量」「地籍測量」の三つに分類することができます。

測量会社が依頼を受ける仕事の大半は土木測量であり、さまざまな建造物や道路、橋、ダム、鉄道などの施工に際し必要となる測量を行います。

次に地図測量ですが、これはヘリ計測や航空測量をはじめとした計測によって得られたデータをデジタル処理し、加工・変換して作られる地図が成果物となります。

最後に挙げられるのが地籍測量ですが、ここに測量士の独立、開業への可能性が存在します。

作業内容としては個人または法人が所有する土地に対して測量を行うのですが、土地の所有権に絡んだ境界確定を行う必要が出てきます。

ただし、土地の所有権には申請、登録作業が必ず生じるため、測量士の資格だけでは業務を行うことができません。

測量士単独では行えない仕事

登記申請をはじめとする許認可申請を行うには、土地家屋調査士や行政書士の資格が必要となります。

土地家屋調査士の仕事
行政書士の仕事

このとき、測量を請け負った会社が許認可申請までも一貫して行ってくれるとすれば、顧客にしてみればコストの面でもスピードの面でも大変好ましいものです。

つまり、測量士の資格と同時に上記に挙げた資格を併せ持っている場合、独立・開業して仕事を行うことは十分可能であるといえるのです。

まずは測量会社に勤務し、測量士としての経験を積みます。その時に測量を必要とする顧客に対して十分な信頼関係を築きます。

それらの業務と平行して、土地家屋調査士や行政書士の資格を取得した後、独立し事務所を構えます。

測量から登記申請までを一貫して提供できる事務所であれば、測量会社時代に広げた人脈をそのまま受け継ぐことが可能なのです。

それでも独立したい人へ

測量士の資格を活かし、測量会社に勤務した場合の年収は400万前後になるといわれています。

社歴を積んだのち管理職となった場合でも、年収が大幅にアップするとはいえない現状があります。

しかし、その他の資格をあわせもつことで、独立開業への道は開かれるのです。

ほかの資格を取得することは決して平坦な道とはいえませんが、実際に独立開業したいと願っている人にとっては検討してみる価値はあることでしょう。