出版社社員のつらいこと、大変なこと

企画を立てること

出版社社員、とくに編集者が最も苦労するのは、企画を立てることです。雑誌の特集ページの場合は、ただ単に企画案を出せばいいというわけではありません。

新鮮な話題か、発売月や季節に合っているか、昨年の同じ時期などと企画内容が重複していないか、読者層に合っているか、他社の雑誌が書きそうな内容ではないか…などを考慮して企画を立てていきます。

また書籍の場合は、今、世間が読みたいのはどんな内容か、どのような読者層を対象にするか、著者を誰にするか、ページ数やサイズ、単価をどうするか、どのくらい売れそうか…などを考えます。

雑誌にしても書籍にしても企画内容によって売れる、売れないが決まるといっても過言ではありません。

いいアイディアを思いついても、編集部全体の企画会議でボツになってしまうことも。編集者は常に産みの苦しみと戦っているのです。

たくさんの人とのコミュニケーション

編集者は、ライター、デザイナー、イラストレーター、カメラマンなどの作る側のスタッフ、営業や管理スタッフ、作家や取材先の人たち、そして印刷会社をはじめとする業務委託先と、たくさんの人たちとかかわります。

その中心的立場として、コミュニケーション力を発揮して仕事を円滑に進めていくのが編集者の役割。時には人と人との板挟みにあったり、プレッシャーを受けたりと、つらいこともたくさんあります。

とにかくハードワーク

多くの雑誌や書籍を手がける大手出版社は残業時間が月平均で57時間〜72時間ほどと、一般的な企業と比べると長めです。

この中には営業や事務、管理などの社員も入っているため、編集者をはじめとする制作スタッフはこれを大きく上回る残業時間だといえるでしょう。

担当する仕事の内容によっては、締切日前は終電の帰宅や徹夜、休日出勤が当たり前ということも。

疲れがピークに達した最終入稿前には、最後の校正作業があります。ここで間違いを見逃してしまえば誤植となり、信用問題にかかわるため、一番神経をすり減らす大変な作業だといえるでしょう。