出版社でのインターン

募集はあまり多くはない

インターンとは「インターンシップ」の略で、学生が就職を検討する企業において、就職前の一定期間、実際に働く「職業体験制度」のことです。

学生にとってはその企業に対するイメージと、実際に働いた時の業務内容とのミスマッチを事前に防ぐ一助になるとして、ここ数年、非常に人気が高まってきました。

しかし実は、出版社は他業界に比べてインターンの募集はあまり多くはありません。現に、3大出版社といわれる講談社、集英社、小学館では、2016年度のインターン募集を行っていないという事実があります。

企業にとってインターンを採用する大きなメリットは、新卒採用の下見や企業PRができることですが、優秀な学生がこぞって志望する大手出版社にはその必要がないことが、募集しない理由だといえるでしょう。

また講談社の場合は、インターンを受け入れることができる部署が少ないこと、実効性のある職業体験が実施できないことを、理由としてホームページに掲載しています。

日常の業務が多忙すぎて、実施したくてもできないという事情もあるようです。

インターンで体験できること

3大出版社は募集していないとはいえ、それに次ぐ大規模な企業であるKADOKAWA、ベネッセホールディングスなどはインターンを実施しています。

その他、中堅や中小企業でも実施している企業はいくつかあるようです。

企業によって内容は異なりますが、出版社のインターンでは一般的に、雑誌の編集補助、取材への同行、情報集め、資料制作、企画案出しなどの業務が体験できます。

読者側だった学生が、雑誌や書籍をつくる側、情報を発信する側に立ち、より多くの人に読んでもらうにはどうしたらいいかを考えることができるのは、貴重な体験だといえるでしょう。

一見、華やかな世界に見えて、裏方の大変さを知り、より興味を深める人と自分には向いていないと感じる人に分かれるようです。

数年間のうちに退職してしまう新入社員が多い出版業界では、インターンの価値が認識されつつあります。