読み直しは小説家にとって最重要ポイント

入念に読み直しをする

文学賞の予選通過の最重要ポイントが読み直しです。みなさん自分の書いた作品は何度読み直していますか?2度3度ほどですか?

村上春樹の尊敬するアメリカの短編小説家レイモンド・カーヴァーはどんなに短い短編小説でも最低20回は読み直しをしていると言っていました。

つまり、作家にとって読み直しはそれほど大切であり、作品を書き上げた時間よりも、読み直しに費やした時間の方が長いことなどざらです。

おそらく多くの方はパソコンで書いているかと思いますが、最後まで書き上げたら、まず誤字脱字がないかを隈なくチェックします。そして、次にプリンターでプリントアウトします。

プリントアウトして読みなおす

なぜパソコンの画面での読み直しではいけないのか。もちろん2度3度は画面上で読み直してください。しかし、それ以降は画面上ではなかなか修正部分が見つからないことが多いです。そして、プリントアウトして活字印刷されて改めて読み返すと、まったく異なった見方ができるようになります。

なぜかは分かりませんが、実に不思議なものです。新たに誤字脱字が見つかる場合もありますし、「ここの部分はちょっと変えよう」「この文章は必要ないな」など、ストーリー自体の問題点を浮き彫りにしてくれます。

何度か繰り返し読んだ結果、新しい場面を付け加えることになるかもしれません。また、逆に一つの場面を不要と考え削除するかもしれません。もっと言えば、題名の変更、結末の変更、山場の変更があるかもしれません。

決して大袈裟ではありませんが、20回読めば、20回修正を繰り返すことになるでしょう。そして、作品というのはこのようにして完成に近づくのです。

第三者に見せる

また他の第三者に見せてみるのもいいでしょう。書き手は一方通行の既成概念を持ちやすいので、他者に読んでもらうことによって、「こことこの文章、つじつま合わないよ」「結局何が言いたいのかな」「この場面で女(男)はこうは考えない」などと次々に問題点が浮上することでしょう。

しかしながら、先に述べたように、読み返す回数分修正を余儀なくされることになりかねません。ある程度の目処で完成させることも必要です。