歴史に残る世界文学を読む

プロとして知っているべきこと

プロの小説家になると、しばしば作家同士で対談が行われます。大御所作家と新人作家の対談でいかのような会話があるとします。

大御所「○○君の書く小説はナバコフを彷彿とさせるね」
新人「はあ(ナバコフ?)」
大御所「この作品に出てくる少女はロリータのような少女なのかな?」
新人「さあ…(ロリータ?)」

正直言いますと、このような会話はよくあります。

この大御所作家が言っている「ナバコフ」とはウラジーミル・ナバコフという小説家を指し、「ロリータ」というのは彼が書いたロリータ・コンプレックスの作品に出てくる少女のことを指します。

「ロリコン」や「ロリータファッション」でも知られている言葉ですが、由来はこの小説から来ていることは案外知られていません。

しかし、プロの小説家であれば、知っていて当然です。読んだこともなければ、意味もしらなければ会話すらできなく、大御所作家はこの新人作家に対して、「いい小説を読んでいないね」「流行の小説しか読んでいないのか」などとレッテルをはられてしまいます。

世界文学を読んでみる

いい小説とは何か。もちろんそれは人によって見解は異なりますが、しかし共通していることもあります。それは、世界文学の作品です。例えば現在流行のオンライン小説やケータイ小説があります。これは100年経っても読み継がれていると思いますか?答えはノーです。

しかし、世界文学とは数百年経った21世紀の現代でさえ、世界中の人に読み継がれて、さまざまな評論をされているのです。これはまごうことなき、いい小説だからです。

ディケンズ、ドストエフスキー、トルストイ、セルバンテス、スタンダール、フィッツジェラルド、カポーティ、ヘミングウェイ、カフカ、カミュ、どれも名前だけは聞いたことがあるかと思います。彼らの作品は数百年を経た今でも多くの翻訳家が訳し、世界各国で読まれています。

営業に必要な知識があるように、小説家にも必要な知識というものがあります。世界文学を読むことによって、自分の書く小説が感化されるかもしれません。また作品の中で登場させてもいいでしょう。対談でも対等に話せます。

いままで現代小説しか読んだことのない方も多いかと思います。一度世界文学を読んでみると病みつきになることを願っています。