はじめは兼業作家としてやるべき?

小説家という職業を専業にするのか兼業にするのかは悩ましいところです。

小説家を専業として身を置いた場合、確かに小説に没頭することができます。しかし、売れなかったら、本を出してもすずめの涙ほどの印税しか入りません。初版三千部刷っても重版しないことが大半ですし、それでは生活もままならなく、生活ができなければ小説を書くことすらできません。

兼業作家の場合、会社員として安定した収入を得ているので、執筆可能時間こそ少なくなりますが、生活に支障をきたすことはありません。

例えば文学賞を受賞して小説家デビューを果たしました。しかし、そこでいまある仕事は辞めてしまっていいものかどうか。いまは売れた。しかし次は分からない。こんなアンバランスな状況で小説家一本道を進むのは利口だろうか。

答えはイエスでもあり、ノ—でもあります。ただし、小説家から言わせると、イエスに偏りがちですね。

何故かというと、小説家とは焦ってなるものではないからです。デビューしたのであれば、その方はプロの小説家です。時間をかけても良い作品を書ければ、出版社が相応の価値をつけて売り出してくれるでしょう。

また、小説を書いていれば想像の世界に入り浸りがちになります。そこでうまくバランスを取るために社会という現実に片足をつっこんでおくのもいいと思います。それに専業作家では経験できなことも多数体験できるでしょう。

このように、最初のうち、少なくともコンスタントに売れてくるまでは兼業作家をおすすめします。