ケータイ小説について

ケータイ小説の特徴

ケータイ小説とは携帯電話端末からアクセスして投稿、読む作品のことです。2000年以降に生まれ、「DeepLove」が大ヒットしたことを受けて、さまざまなケータイ小説が人気を博し、書籍化されたものに関しては売り上げの上位を占めるなど若者を中心に注目されています。

ケータイ小説の投稿者はアマチュアがほとんどで、稚拙な文章や物語の背景、描写に乏しく、また会話が多いという特徴を持っています。逆に、それが若者に対しては読みやすく、シンプルで共感が持て、すらすらと読めることから人気があります。

ケータイ小説の評価

小説家の中では、ケータイ小説に関しては賛否両論あります。

賛同する小説家は、「小説は想像と自由性であり、売れたもの勝ちな面がある」とし、否定派は「小説ではあるかもしれないが、文学ではない。小説とは文学であるべきだ」と批判しています。

しかし、そもそも文学とは何かという定義もなければ、純文学の定義もありません。

また、出版社としては、それよりも人気がある、注目されている、現代のニーズにマッチしている、書籍化すれば確実に売れる、という考えから積極的に新規発掘に乗り出している面もあります。

但し、これはあくまでもブームの一環という見方がされており、事実2008年以降には目立った書籍化もなく、売上のランキングにも乗っていません。一時は映画化もされた作品もありましたが、現在はインターネットサイト上のみの冷え切ったかたちとなっています。

小説とはブームとの関連性は本来ありえなく、仮にあったとしてもそれは当時の政治や社会状況を映した作品となり、若者に媚びを売るような作品は文学ではないという見方が小説家の中では強くあります。

時代にはニーズというものがありますが、小説を書く際は、それに誤った方向で捕らわれないことも肝心です。