小説を深く読めば、読む力が上がる

小説家を目指す方ならば、日頃読んでいる小説にも注視するべきでしょう。

現在数多くの大衆小説などが多く出ていて、どれもおもしろいかと思います。しかし、本当に作家を目指すのであれば、おもしろいで終わっては駄目です。

その小説を読むことによって考える部分も出てくるでしょうし、ここで筆者は何を読者に伝えたいのか。そもそもこの小説のテーマは何なのか、などを考えなければなりません。

もっと言えば、その作品の構成やおもしろい表現方法を見習うことも必要です。商業出版されている本はおもしろいかそうでないかは別として、数多くの中から選ばれた作品であり、プロの作家が書き、プロの編集者の手によって作られた作品です。

例えばです。ジョナサン・スイフトは日本では「ガリバー旅行記」が絵本となって有名ですね。ガリバー旅行記は四部作からなり、巨人の国、小人の国、亀の国、そしてジブリでも有名な天空の国です。

一見読むだけだと、単なるSFチックな小説であり、童話としても呼んでしまいがちです。しかし、それで終わってしまう方は読む力が足りないと言えるでしょう。

スイフトは社会は小説家で、小説の中にも政治批判を間接的に表現しています。もっと言ってしまえば、人間の出てこない世界を書くことで、この世の政治、社会は文章に書くに値しないとも取れます。

このように小説は読めば読むほど深くなります。そして読む力が身に付けば、必然的に書く力も身に付くものです。日頃読んでいる小説ももう一度角度を変えて読めば、また変わった内容として読むことができるかもしれません。