小説家はジャンルにとらわれる必要はない

プロの小説家になりたい方は、まずこの文学賞に受賞する必要があります。それも新聞社や自治体が主催ではなく、出版社が主催している書籍化を前提とした文学賞です。

基本的には年一回か二回行われる、自分が応募した文学賞を予め決めておいて、その締め切りに間に合うように小説を書き出します。

その際にジャンルをよく考える人がいます。「この文学賞は恋愛系が例年受賞しているから、恋愛系を書こう」や、「今年の選考委員は○○なので、エンターテイメント系がウケるな」などです。

しかしながら、このようなアマチュアの予想は作家や選考委員側から見ると、まったくのナンセンスです。

なぜなら、まず最終選考までいかないことには選考委員の目には触れませんし、逆に最終選考に残った作品というのは往々にしておもしろい小説です。そのおもしろい小説を書くために自分でジャンルを制限してしまう必要はありません。

また、よくありがちなのが、「選考委員は恋愛小説家だから、それに合わせて書こう」と思う人です。ネット上ではこのような会話が繰り広げられているのをよく目にします。

しかし、よく考えてください。恋愛小説家に恋愛小説を読ませたら相手はどう思いますか?相手はプロの小説家であり、何百、何千冊という恋愛小説を読んでいます。書き手のプロであり、読み手のプロです。

わざわざ自分でハードルを上げることとなりますよね。このような姑息な手は必要ありません。選考委員は自分が好きな小説を選ぶのではなく、いい小説。面白い小説。新しい小説を選ぶのです。

何作か小説を書くと、おのずと自分が書きやすいジャンルの傾向というものが見えてきます。ジャンルにとらわれるのではなく、自分にとって自信のある作品を応募しましょう。