小説家は文章が下手でも大丈夫?

文章が下手な小説家もいる

小説家を目指す方が陥りやすい考えは「私、文章が下手だけど大丈夫かな」などだと思います。

しかし、文章が下手か上手いかなどは読み手によって異なります。文章が非常に下手と言われている作家でもベストセラーをとばす売れっ子作家はいますし、ネット上では、逆に文章が下手なせいで読者にも分かりやすく共感がもて、すらすらと読めると言われています。

文章が上手いからいい小説が書けるわけでは決してありません。

文章の上手い下手の定義はそれぞれ

そもそも、文章の上手い下手がどのように決まるかも問題視されています。例えば、カフカ賞受賞で世界的に脚光を浴びている村上春樹ですが、評論家や大御所の小説家の間では決して評価は高くありません。文章が卓越しているとも言われていませんし、むしろ文章は決してうまくないと言われています。

しかし、文章の上手い下手の定義がない以上、一概に言うことはできません。村上春樹は独特の比喩表現や文章、会話の口調などに大きな特徴を持っており、好きな人ならば、1ページ読んだだけで、村上春樹が書いたものだと分かるでしょう。

そのような、その人にしか書けない文章を「上手い文章」と呼ぶことだってできます。難しい国語を並べることが上手い文章という人もいますが、10代の若い人が大江健三郎の小説を読んで、文章が上手いと思う人は少ないでしょう。

また、分かりやすいシンプルな文章を上手いという人もいます。

国語表現は正確に

但し、国語表現が間違っているのはご法度です。例えば、「窓辺から空を仰ぐ」これは間違いで、正しくは「窓辺に空を仰ぐ」です。また、「頭上を見上げて空を仰ぐ」これは重複語ですね。正しくは「頭上を見上げた」もしくは「頭上を仰いだ」です。

このような国語文章が下手という方は、本を読んだり、辞書で逐一して調べたりすることで解決する問題です。

文学賞の選考委員も下読みも文章が上手い小説を求めてはいません。むしろ文章は荒いけれど、それ以上に胸を湧かせる何かを持っている作品を選びます。