証券会社の現状と将来性

証券業界は激動の時代へ

かつての日本において、大手の証券会社というのは投資家たちにとって絶対的な存在でした。

とくに、四大証券と呼ばれる「野村證券」「大和証券」「日興証券」「山一証券」が有名で、投資家や資産家はこのような証券会社の営業マンとの付き合いながら有価証券の売買をするのが当たり前だったのです。

しかし、2000年以降にこの流れが大きく変わり始めます。

インターネットの台頭とともに、ネットを通して口座の開設や取引ができる新たなスタイルの証券会社「ネット証券」がぞくぞくと誕生します。

この「オンライントレード」は世間に広く認知されるようになり、証券会社の営業マンに仲介してもらわなくても個人が気軽に株の売買や投資信託を始められるようになってきました。

こうした流れを経て、現在では従来型の対面販売の大手証券会社に加えて数多くのネット証券会社が乱立しており、顧客の争奪戦が激化している現状があります。

新たな時代に生き残るため

競争が激化するなかで、対面販売を主流としたスタイルだけに頼ることに対して強い危機感をもっている大手証券会社もあります。

インターネットに対する苦手意識がある高齢者はオンライントレードに手を出さない傾向がありますが、オンラインでのショッピングや銀行振り込みに慣れている若者は、今後さらに積極的にネット証券を利用する傾向があると考えられるからです。

昔ながらの販売スタイルの証券会社が勝ち残っていくためには、顧客に対するセミナーを開いたりオーダーメイドの提案力を高めたりして、オンラインのトレードにはないメリットを提供できるような努力が必要です。

同時に、ネット証券会社の場合も、数あるネット証券の中で生き残っていくためにどのような独自色を出していけるかが重要なポイントとなります。

証券会社をめざすのであれば、決して「入社できれば将来安泰」と考えることなく、生き残りをかけた厳しい戦いを勝ち抜いていく覚悟をしたほうがよいでしょう。