書道家のやりがい

伝統の担い手としての責任

書道は日本に古くから伝わる大切な伝統芸能の一つです。この道のプロフェッショナルである書道家は伝統芸能の担い手という側面も色濃く、これが各々のやりがいにつながっています。

幾多の時代を越えて、人々に愛され、親しまれてきた書道の伝統を次の時代に引き継ぐ責任を、書道家は背負っているのです。

教育者としての達成感

多くの書道家はその技術を生かして、教育的立場に立っています。書道教育の場は各種学校を始め、地域の書道教室までその規模は大小さまざまです。

中には通信教育という場でお互いの顔を知ることなく、作品の添削指導にあたっている書道家もいます。

個人差はありますが、真摯に練習に取り組むことで確実な上達が期待できるのが書道の魅力の一つです。

生徒の成長を目の当たりにしたとき、教育者として感じる喜びを創作活動の糧にしている書道家も多くいます。

指導していた児童や生徒が努力を重ねて仕上げた作品が各種コンクール等で評価されたときなどは自分のこと以上に大きな喜びを感じると語る書道家もいます。

作品への評価

書道家にとって最大の喜びともいえるのは自分の作品が評価されることです。

多くの時間を費やして完成にこぎつけた作品が各種コンクールで賞を受賞したり、展示会で値段がついたりした時はそれまでの苦労が報われる瞬間であるといえるでしょう。

書道家は時に多くの人が見ている前で筆をふるうこともあります。最近では音楽に合わせながら大きな筆と紙を使って行うパフォーマンス書道も流行しています。

失敗は許されない、大きな緊張感の中、作品を完成させ、見ていた人たちから、たくさんの拍手をもらえた時などもやりがいを感じる瞬間の一つであるといえるでしょう。

また、商業書道家にとっては、自身の作品が取引先の利益に貢献し、先方に感謝されることも多々あり、それが次の仕事へのモチベーションにつながっています。

好きなことに没頭できる喜び

プロとしてやっていく以上、つらいことや苦しいことは日常茶飯事ですが、書道が嫌いであるという書道家はいないでしょう。

自分が信じ、選んだ道を生きる書道家は程度の差こそあれ幸せを感じているはずです。

作品制作に多くの時間を費やせることは彼らにとってある意味では最高の喜びであるといえるでしょう。