書道の流派

芸事には流派がある

華道や茶道、日本舞踊などの伝統芸能には流派というものが存在します。同じ芸事であっても流派によって起源や歴史が異なっており、それに伴って所作等に若干の差異があります。

そのため、原則として所属している流派内で取得した資格や免状はたとえ同じ芸事であっても他の流派では適用されないことがほとんどです。

書道における流派

書道の世界にも流派というものが存在し、主に江戸時代までは流派による制限が数多く存在しました。

しかし、戦後の混沌とした状況の中で書道自体が衰退し、多くの流派が弱体化してしまいました。

書道教育を復興させるべく、大きな再編成が試みられた結果、書道における流派は大きく教育系と芸術系とに分類され、戦前のような厳しい縛りがなくなりました。

しかしながら、現在でも検定等は無数に存在しており、統一された資格は存在しません。そのため、書道教室の師範の裁量で昇級試験が行われているのが現状です。

流派の選び方

どの流派に所属するかは基本的に各々の好みに一任されますが、幼少時に学んだ流派をそのまま学び続ける人が比較的多いようです。

また、書道家の中には自身が作った流派をそのまま名乗る人もいます。

書道家を目指す人の多くはそれまでにいずれかの流派に所属し、自身の技術を磨いてきた人がほとんどです。

流派によって手本の字体に違いがあるため、前述のように教育系と芸術系とではその様相は大きく異なります。

幼少期に通っていた書道教室と同じ流派で学びたい場合、その師範に紹介を頼むと良いでしょう。

それが困難な場合は当時受検していた検定試験の様式等から辿ることも可能です。

大小含め書道の流派は厳密な数を提示するのが難しいほど無数に存在します。積極的に見学に出かけ、好みの師範や手本を選んで教室を決定するとよいでしょう。