書道家の資格・免許

師範の資格

書道家の民間資格には、「師範」という資格があります。これは、各流派の団体において、その道の書を教えるに相応しい力がある人と認められた人が取得できる地位です。

師範免許は、各流派に所属し、昇段試験を受けながら段位を上げ、一番上級の段位になった時に与えられます。

師範の道は各団体の中において発揮するものですので、どの書道団体でも通用する資格ではなく、同じ段を持っていたとしても、団体の種類によってレベルが異なることがあります。

師範はどの流派でも通じるものではありませんが、各流派での技量の高さを証明することができますので、書道教室を開く場合に、同派の人から教室の場を紹介してもらいやすいなどの利点があります。

師範の資格を得るためにはお金が必要

師範の免状を取得するためには申請が必要で申請料は3〜8万円程度かかります。

師範の免許を取得するのに年齢制限はありませんので、何歳になっても挑戦できる資格です。

師範の試験を受けるまでには多くのお金と時間を費やします。

先生の下で習っているだけなら月謝代だけで済みますが、段が上がっていき、展覧会などに出展するようになると、出展費がかかります。

また、展覧会で入賞した場合などには先生へ数万円のお礼をする場合もあります。

資格取得のための受験料、免状申請料、お礼など、もろもろのお金を合計すると、数十万円になります。

段位が上がる度にお金がかかりますので、師範を取るまでにはかなりの金額を出すことになります。

上級者になり、免許を取ろうとすると、なにかとお金がかかるのが現状です。

学校の書道の先生になるための資格

学校で書道を教えるためには、教員免許が必要となります。中学校で書道を教えるには「中学国語」の教員免許が必要です。

中学国語の教員免許取得の際には「基本書法」「中学書写」という科目が必修となっていますので、そこで書について学びます。

高校で選択科目としての書道を教える場合は「高校書道」の教員免許が必要です。

一般的には、「高校国語」も併せて取得する人が多いようです。というのも、書道教員を募集しているところは非常に少ないので、「高校書道」の免許だけだと就職が厳しいからです。

高校の選択書道をかけもちする非常勤の講師が、国語の免許を持っていたために常勤の国語の教師となれたというケースもあります。

書道家の公的資格

書道家の公的資格には、「毛筆書写検定」「硬筆書写検定」などがあります。

日本書写技能検定協会が運営しており、毛筆書写に関してどの程度のレベルなのかを5段階に分けて認定するシステムです。

1級は、指導者を目指す人向けのレベルで、合格率は20%程度といわれています。

この資格を取っていると、高校や大学受験の際に合否に有利になる学校がありますが、認知度が低いため、書道家になるために必要性の高い資格ではありません。

また、社団法人日本書作家協会が主催する「文部大臣認可 全国書道教師資格認定試験」というものもあります。

1次〜4次試験まであり、4次試験に合格すると「書道教師」の資格を取得できますが、これは学校で教えられる教員免許とは別なものなので注意が必要です。