書道家になるための学校

大学の書道科に進学する

書道を専門に学ぶことができる学科が設置されている大学へ進学した後に書道家を目指す人も多いです。

大学の書道科では実践的な技術指導のみならず、書道の歴史や指導方法などの知識を4年間かけてじっくり習得することができます。

また、大学の書道科で学ぶメリットの一つに教員免許を所得できるという点が挙げられます。

作品の販売だけで生計を立てることのできる書道家は世界的に見ても、ほんの一握りしかいません。多くの書道家は作品制作の傍らで副業による収入を得て、それを生活の糧にしています。

教員免許を所持していることで教員という職業に就くことができることは大きなメリットであるといえるでしょう。

また、教員として児童、生徒たちと接することが創作意欲につながることもあるようです。

専門学校で学ぶ

書道の専門学校で学ぶというのも一つの方法です。専門学校で学ぶメリットは二年間という短い期間で書道に関する深い知識を習得できるという点にあります。

すべての授業が書道に関連するものであり、講師陣もそれぞれがこの道の熟達者です。短期間とは言え、書の道を志す人にとっては充実した時間が過ごせるでしょう。

卒業後の進路は書道家、筆耕士、書道教室の師範を始め、一般企業や神社仏閣、書道用品店など幅広く、二年間真面目に学習し、実力をつければ書に関わる職業につける可能性が極めて高いといえます。

また、卒業後に大学に入学する人や、逆に大学卒業後に入学してくる人もいるため、ニーズに合わせた通い方ができるのも専門学校の魅力の一つです。

入試は実技試験が大半を占めるので、書道が得意な人にとっては広く門戸が開かれているといえるでしょう。

著名な書道家に弟子入りする方法も

大学や専門学校ではなく、直接書道の先生に弟子入りをして指導を受けるという方法もあります。もともと通っていた書道教室の先生が弟子をとっている場合などはそのまま師事することも多いようです。

弟子をとっていない先生についていた場合は知り合いの師範を紹介してもらえることもあります。

何のつてもなく弟子入りを志願する際には、自身の作品を持って訪ねるのが一般的です。

ただ、志願したからといって必ずしも弟子入りできるわけではありません。作品が判断材料の一つになる以上は一定以上の腕前がなければ、弟子入りは難しいと考えてください。

また、著名な先生は、すでに多くの弟子を抱えている場合も多いため、志願のタイミングによっては定員オーバーが理由で断られることもあるかもしれません。

弟子として師事する以上、技術の手ほどきを受けられる一方で、師範の身の回りの世話役や、秘書のような役割を担うこともあることを理解しておきましょう。

独学も不可能ではない

書道は手本を真似ることで、美しく整った字形を書くことから始まります。その際、正しい姿勢や筆記具の持ち方を定着させることも大切です。

書店に行けば書を学ぶための教本や問題集、DVD等を簡単に手に入れることができるため、独学も可能です。通信教育の書道講座で学ぶのも良いでしょう。

ただ、独学の場合、自分では気づかないような癖や間違いを指摘してもらえる機会を得にくいというデメリットがあります。通信教育の場合は添削指導を必ず受けるようにしましょう。

地域の市民講座に参加したり、サークルに所属したりするなどして、積極的な情報交換を心掛けることも必要です。

地道な努力に勝るものはない

書道家になるためには、技術を向上させるための地道な努力が必要不可欠です。

大学や専門学校、書道教室では充実した指導が受けられ、書店に行けば書道の教材は簡単に手に入り、通信教育の書道講座も特色あふれるものがそろっています。

しかし、どのような学び方であっても適当な気持ちで取り組んでいるようでは、当然技術は身に付きません。

結局は日々の鍛錬が物を言う世界です。書道を学ぶことのできる手段は無数にありますが、自分の心持ちが大切だということを肝に銘じておきましょう。