市役所職員と県庁職員の違い

市役所職員と県庁職員。それぞれどう違うのか、まず仕事内容から見てみましょう。

仕事の違いは「やりがい」の違い

市役所職員は、地域住民の日常生活に必要な行政サービスを行います。

具体的には、戸籍住民登録や各種証明の発行などの窓口業務から、道路や公園、公共施設などの整備・管理、防災計画の立案・実施、福祉や教育に関連した相談対応などがあります。

一方、県庁職員は、市区町村レベルでは対応が難しいことがらや、国と市区町村間の橋渡しを行うなど、広域にまたがる行政サービスを提供します。

具体例を挙げると、市区町村をまたいだ総合開発計画、道路や公共施設の建設及び管理、県全体での義務教育や社会福祉の一定レベルの維持、各種認可業務などです

市役所職員と県庁職員の仕事を比べると、市役所職員は住民と直に接する機会が多いだけ、人の役に立っていることを実感する機会が増えるようです。

この実感が、多くの市役所職員のやりがいにつながっています。

これに対し、県庁職員は、市区町村の単位を超えた大きな仕事に取り組みます。県庁職員のやりがいは、規模の大きな課題に挑み、結果を出すという醍醐味にあるといいます。

ズバリ!給料が多いのはどっち?

さて、仕事内容ややりがいが異なる市役所職員と県庁職員。果たして給料は、どっちが多いのでしょうか。

実は自治体によって異なるので、一概にどっちが多いとはいえないのです。例を挙げてみましょう。

自治体別の2013年公務員年収調査によると、千葉県庁職員の平均年収692万円に対し、千葉県・市川市職員は723万円で県庁職員の平均年収を大幅に上回っていますが、千葉市職員は687万円と下回っています。

一方、滋賀県庁職員の平均年収は691万円ですが、滋賀県・大津市職員は703万円、草津市は684万円です。こうした年収格差は自治体間の税収格差などが影響していると思われます。

採用試験がラクなのはどっち?

県庁職員上級(大学卒業程度)の採用試験の内容は、教養試験、専門試験、論文試験、面接試験が基本。

一方、一般的な市の事務系職員上級の場合は、市によっても異なりますが、専門試験なしだったり、教養試験と面接試験だったりするなど、多少、筆記試験でラクができるように見えます。

しかし、最近はどの自治体も人物重視で面接を重んじます。筆記試験がラクだからというだけで市役所を選んだ場合、面接で試験官に熱意が伝わらず、結局不合格ということも考えられます。

やはりそれぞれの仕事内容ややりがいなどを見てピンとくるほうを選ぶほうが、最終的に良い結果に結びつきやすいといえそうです。