執事のつらいこと、大変なこと、苦労

「完璧」を目指し続けなくてはならない

たとえば学校のテストであれば、平気点以上、あるいは80%や90%をとれていれば「よくやった!」と褒めてもらえることも多いでしょう。

しかしながら、執事の仕事では最低でも100点満点、できることなら100%プラスアルファの感動をお客さまに与えなければ、成功したとはいえないのです。

もちろん、どのような仕事でも、常に100%を目指す必要があります。しかしながら、執事の大変なところは、あくまでも評価は相手基準に合わせて行われるという点です。

人はそれぞれ、さまざまな価値観や嗜好を持っていますから、何を良しとするかも異なります。

また、その場の状況やお客さまの気分によって、執事に求める対応も変わってくるものです。

大げさにいえば、昨日やって差し上げて喜んでくれたことを今日同じようにやったら怒られた、ということも発生します。

このようなことを踏まえたうえで、いつでも完璧を目指さなくてはならないと思うと、相当大変な仕事だということがわかるでしょう。

あらゆる状況に柔軟に対応すること

執事は、傍から見ると少々「わがまま」と思うようなお客さまの要望にも、必ず応えなくてはなりません。

「料理には、この産地のこの食材だけを使ってほしい」「1時間後までに○○を用意してほしい」など、執事は主人からさまざまな要望をぶつけられることがあります。

ここでいちいちイラッとしてしまったり、すぐに「無理です」と諦めてしまうような人は、まるで執事には向いていないのです。

すべてはお客さまの満足のため。それを頭で理解するだけでなく、きちんと納得したうえで行動し続けなくてはなりません。

どうしても仕事内容が幅広くなるため、あらゆる方面に対する知識やネットワークが必要になりますし、相当な柔軟性が必要とされる面は、この仕事の大変な部分です。