執事になるには

専門の養成機関で学ぶ

執事になるために、絶対に必要とされる資格や学歴はありません。

しかしながら、富裕層のお客さまに仕える執事は、ある意味とても特殊な職業だといえます。

オーダーメイドでお客さまの要望に応えていく究極のサービス業であり、ときには自らを犠牲にしても、主人のために尽くさなくてはならないのです。

これはものすごく大変なことであり、また、執事として働くためには相応の知識や技能が求められるため、プロとして働く執事の多くは専門の養成機関を出ています。

執事は、もともと英国発祥の職業であり、養成学校も英国を中心に、イギリス、オランダ、カナダ、アメリカ、オーストラリアなどの世界各国に存在します。

現在のところ、日本で専門的に執事を養成する学校はなく、もし養成学校できちんと学びたいと思う場合には、留学を検討する必要があります。

年齢はあまり関係なく、若ければ18歳程度から、上になると60代の人でも執事を目指しているようです。

執事の活躍の場

日本においては、執事という職業自体があまり馴染みのないものであるため、執事として働く人も決して多くありません。

しかし、もちろん日本人でも富裕層といわれる人々はいます。

そのような人に向けて、執事サービスを専門的に提供する会社も存在しており、そうした会社に採用されることで、執事の仕事ができるようになります。

また、海外の養成学校を出て、そのまま海外で執事として働くということも選択肢のひとつとなります。

ただし、全員がすぐ執事として就職できるとは限りません。まずはホテルや豪華客船でコンシェルジュとしてサービスの経験を積み、そこから執事になる人も多いようです。

そのほか数は多くありませんが、老舗のクラシックホテルでは、特別なゲストに仕えてサービスを提供するバトラーサービスを提供するところもあります。

求められる能力、有利になるとされるスキル

執事には、さまざまな能力が求められます。

まず、地位の高いお客さまと適切にコミュニケーションをとるためには、高いレベルの一般教養やマナー、接遇能力が必要とされます。

さらに、外国からお客さまを迎えることもあるため英語力も問われます。だいたいTOEIC700点以上が、採用の際の基準となるようです。

そのほか、圧倒的に強い責任感や献身的な姿勢、さらに深夜や休日に働かなくてはならないこともあるため、体力も不可欠です。

執事養成学校を出ていることが必須というわけではありませんが、まったく社会経験のない人が、いきなり執事になれることは普通あり得ません。

たとえば、一般企業での実務経験者や、基本的なビジネススキルを持っている人、さらに高度な英語力がある人などが、執事として採用されていきます。

そのほか、一般企業の社長室で勤務経験があったり、客室乗務員(CA)や一流ホテルでの勤務経験があるなど、高いサービス力を有している人などは執事の適性があるとみなされ、就職時に有利になりやすいようです。

ホスピタリティやサービスについて理解しているという意味では、観光やホテル系の専門学校卒業生も優遇されることがあるといわれています。